Nobodyknows -誰も知らない-

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pipipi..pipipi..





『んっ…朝』






全然眠たい…



洗面所まで歩き顔を冷水で洗う






一通り準備を終えたら、剛典くんの部屋まで向かう



剛典くんが起きる時間は既に15分すぎている






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ







無反応ってことは起きてないかな…




あらかじめ貰っていたカードキーを通しドアを開ける



ベッドに向かうと、綺麗な寝顔が






『剛典くん、朝だよ』






呼びかけはまったく効果が出ない




次の手段に、取りかかる



横を向いて寝ている剛典くんの肩を掴み揺さぶる






『剛典くん、朝だよ！』



剛典「…ん」






毛布の中から出てきた手




やっと起きた…




その手は私の腕を握り






『きゃっ！』






気づけば、目の前には剛典くんの顔が



そして私は馬乗りになってる状態



逃げようとしても、両腕で腰をロックされている






剛典「今日は積極的だな…杏美」






誰…。きっと彼女と間違っている






『私は、杏美さんじゃなくて…中…わっ』






次は上下一変、相変わらず私の前には綺麗な顔だが



次はその奥に天井が見える






剛典「…杏美…」




『だから、剛典くん！違うってば』






ゆっくりと私の首に顔が近づく






ﾁｭｯ ﾁｭｯ






そんな音と共に、吸われていく首






『もお！剛典くん、起きてってば』






体のどこかを叩いて怪我をさせる理由にもいかなく



ひたすら声を出すもの、なかなか寝ぼけから覚めない





変わらず、私の首をすい続ける剛典くん






『剛典くん！！やめてって言っとるやん！！』



剛典「あ、博多弁やっと出たね笑」






ヒョイっと首から頭を離し、私のことを見下ろす






『……え？』



剛典「博多弁聞きたくて意地悪しちゃった笑」



『……馬鹿じゃないの…

ほら、早くどいて』



剛典「はは、ごめんごめん笑」






私の上から降りる、私も立ち上がりすぐさま洗面所へ






『馬鹿剛典！！』



剛典「え、なになに〜」






呑気な声で洗面所まで来る馬鹿






『どうしてくれんの』



剛典「ははは！ごめんごめん笑」






首には4個以上あるキスマーク



しかも、どれも綺麗に付いている






剛典「メイクさんに消してもらいな笑」







ほんとに慶応出なの…？




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