Nobodyknows -誰も知らない-

24 ページ24

.





家のドアを開け



私はそのままリビングに直行し冷蔵庫から水を取り出す






『臣くん、水飲む？』






玄関から来る様子がない



倒れてる？なんて思い覗いてみると



ゆっくりな足取りでこちらに来る






『大丈夫？早く座って…』






左手で臣くんの左手を握り、ソファーまで誘導し座らせら






広臣「ここが痛い」






右手の人差し指で何回かトントンっとする





"左胸"






『なんか、いきなり大人しくなるんだね

そんなに痛い？ちょっと触るよ？』



広臣「うん。痛い」



『なんかした？』



広臣「うん。したかな…」



『原因わかってんの？』



広臣「うん…(人1)のせいかもね」



『え？』






左胸を触っている私は、少し驚き顔を上げた



臣くんの後ろには冷蔵庫とドアがあるはずなのに



私が見た時は電気と白い天井しか見えなかった



どんな状態か気づくのにはそんな時間はかからなかった





あ、押し倒されてる






『どうしたの？』



広臣「なんか、胸痛い」



『知らないよそんなの笑』



広臣「俺最近、寝坊ひどいから泊まってよ」



『自分で起きてよ笑』



広臣「結構本気で言ってるんだけど」






色気ムンムンの臣くんは、私の顔にだんだんと近づいてくる






.






『登坂さん…いい加減にしてください』






完璧にマネージャーモードになる私



いきなりきたマネージャーモードに少し戸惑い冷静さを取り戻した臣くん






『はぁ…私帰りますね？

体本当に気をつけてください』






地面に置いた、カバンを手に取り




私は家へと帰った





.

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す