【青檻】召使い、ゼロ日同棲【糸師凛】

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朝6時、私はいつもの癖で目を覚ました

『っっっあ！仕事……』

と寝ぼけて勢いよく起き上がるとそこは見たこともない天井、私の知らないサイズのベッドで

昨日私が凛さんと"交わした契約"を思い出す

とりあえずコーヒーでも入れよう、と思い私はベッドから起き上がった



キッチンにあるコーヒーメーカーでコーヒーをいれている間、凛さんが眠たそうな目を擦りながら起きてきた


『おはようございます、コーヒー飲みます？』

「ん、あぁ……」

パンがあったのでパンを焼いてコーヒーもいれて椅子に座っている凛さんに差し出した

『食べましょう』

「ん」

朝はもっと口数が少なくなるんだな……この人は

「今日はトレーニングがあるから家の事頼んだ」

『あ……はい』

私がそう言うと凛さんは思いついたように、こう言い出した

「A、車もってるんだよな？

トレーニング終わり迎えに来い」

この人マジで言うてる？

苦笑いしながらとりあえずヘラヘラしていると凛さんは返事は？と私を鋭い眼差しで睨みつける

『うぅ、はい……』


いつの間にかパンとコーヒーを食べ終わり凛さんは席を立った


「シャワー浴びたら出るからな」

『はい、行ってらっしゃい』

なんかこう…………同棲したてのカップルみたいでムズムズする



あ、まって

ベランダでタバコ吸っていいか聞くの忘れた……

まぁいっか


シャワーの音が聞こえている時に私はそっとベランダに出た

さすが…ベランダも桁違いに広い

なんか知らないけど置かれてるソファーに腰かけ1本タバコを取り出す

昨日の昼ぶりに吸う甘い煙を肺に溜めてスゥ、っと吐き出す


朝日が登り人々が少しずつ活動しだしているのを高層階から見下ろしながらなんだか優越感に浸る


とりあえず今日の私のスケジュールは

家の掃除
ゴミ出し
買い物
私の家に帰って荷物とかを整理する
凛さんのお迎え

かな……

そういえば私の同郷の友人は元気だろうか

彼も東京でサッカーをしている

『会えるといいな』

そう呟き私は携帯灰皿に吸い終わったセブンスターの吸殻を入れ火を揉み消した

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