青柳梨璃愛と後輩達 (ページ23)

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デートページ23

冴に映画のチケットを貰い、映画を一緒に見ることになった。梨璃愛。
当日になるまで全然気づかなかったのであった、そう、これはデートであることに。
支度をしてる最中、梨璃愛は気づいてしまった、ん？これ、デートじゃね？といくら鈍いと言われている梨璃愛でも流石にデートだということはわかったが、何故、冴が誘ったまでは分からなかった。
とりあえず支度を終え、部屋を出ると、ちょうど同じタイミングで出てきた、冴がいた。
冴
「よぉ、おはよう、んじゃあ行くか。」
梨璃愛はよぉ、じゃないよとつっこんだ。そして、尋ねた。
梨璃愛
「冴、なんで私を誘ったわけ、デートに。」
冴
「映画を見に行くのがデートなのか？お前にとって、てかなんで気づかなかったんだよ。」
と言いながらにやにやと笑いながら歩き出して、お前は本当に鈍いなぁ。と小さい声で言って、ため息ついた。
梨璃愛は置いてかれそうになったことに気づいたのか、慌てて追いかけた。
校門を出ると、冴は安心したような顔でほっとしていた、梨璃愛はその様子を不思議そうに見つめていた。
冴
「まだ安心は出来ないか、梨璃愛、行くぞ。」
と言って、また歩き出した、向かうとこは街の中へ。
街へ入っていくと、立ち止まり、振り返った。
梨璃愛
「そんなに急がないでほしいわね、全く。みかなら仕事だからいないわ。」
冴
「帝じゃねえよ、ほら、迷うだろうから手を出せ。」
梨璃愛はそう言われ、少し嫌そうにしたが、仕方なさそうに冴の手を握った。
冴は手を握ったことを確認すると、そのまま梨璃愛にあわせるように歩き出した。
他愛のない話をしながら歩いていると、映画館に着いた。
まだ少し時間があったため、2人はポップコーンとドリンクを買っていた。
梨璃愛
「あ、冴、見てみて、もうこのアニメのパンフレットあるよ。」
梨璃愛は知り合いがいや生徒がのっているアニメ作品の映画のパンフレットを見つけ、ひとり盛り上がっていた。
冴はその様子をみて、微笑んでいた、こいつ子供みたいだなと思いつつ。
冴
「梨璃愛、そろそろ行くぞ。はじまる。」
と言って歩き出すと梨璃愛も慌てて歩き出し、冴を追いかけた。
中に入り、席を見つけると、2人は座った。
梨璃愛
「冴が恋愛映画を選択するとは思わなかったよ。」
冴
「お前見たいって言ってただろ？だからだよ。」
本当は梨璃愛に見せて自覚してもらうという作戦である。
そして、映画が始まった。
2人は真剣に見ていた、話も、演技も。
次回
「自覚」