何気ない会話 ページ22
冴にからかわれ、バシバシと叩いたが冴はその様子をみてニヤニヤ笑っていた。
それに気づいた梨璃愛はまた叩く。
冴
「梨璃愛は本当に乱暴だなぁ」
梨璃愛
「乱暴じゃないし、何言ってんのさ。」
乱暴と言われ、ムスッとして反論する。
冴
「あと素直じゃないよね、梨璃愛って、そこが姉弟だよね、お前ら」
そう言うと帝が現れ、わかる?っとにやっとして、梨璃愛の頭を撫でた。
梨璃愛ははっとし、振り向くと弟の帝がいることにびっくりした。
梨璃愛
「みか、ちょっ、なんで、頭を撫でるのよ」
帝
「姉ちゃんと何イチャついてるんですか?先生、ダメダメ、姉ちゃんにはまだそういうの早いから」
梨璃愛
「いや、子供じゃないし、大人だし、てかバカにするなって、こらみか、聞いてる?」
冴
「過保護だね、帝は。てかそこまで過保護じゃないだろ、お前」
帝
「まあな、むしろ姉ちゃんには幸せになって貰いたい派だな、俺は」
梨璃愛
「親かよ、お前は。」
冴
「まあお前もこいつもいろいろあったからな。気持ちはわかる」
その言葉に2人はあーっと思い出したのか、苦い顔をする。
だが、2人はにかっと笑って、こう言った。
梨璃愛 帝
「過去は過去、過去があるから今があるんだ。」
その2人の言葉に唖然とするも、冴はにかっと笑って、2人の頭を撫でた。
冴
「やっぱり姉弟だな、お前ら」
そういうと2人は顔を見合わせ、にかっと笑って、ふんぞり返ってこう言った。
梨璃愛 帝
「当然」
3人はまた笑った、そして何気ない会話を続けるのであった。
今日のこと、昔の梨璃愛のこと、帝のユニットのことなどを3人で話した。まるで3人は家族のように見えた。
時間を見ると遅い時間になっていた、2人は慌てて、帝を帰す、帝を送ると今度は冴が梨璃愛を部屋に送ることになった。
冴
「梨璃愛、明日出かけるぞ」
梨璃愛はいきなりの発言に目が点になった。
そして、疑問がわき、尋ねた。
梨璃愛
「なんで?」
冴
「見たい映画があるんだが行くか?」
そういうとチケットを見せる、それは梨璃愛が見たがっていた映画だった、梨璃愛は嬉しそうな顔をした。
梨璃愛
「なんでチケット、これ行きたかったやつ、いいの?」
冴
「俺、1人では行けないしな、これは。たまにはいいだろ?」
梨璃愛
「わかった、行こう。えへへ、たのしみだぁ」
梨璃愛は映画が楽しみすぎて、気づいていなかった、そう、これはデートであることを。
冴の作戦であることを梨璃愛は明日まで気づかなかったのだった。
次回 「デート」
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
える - リプライじゃなくてリフライじゃないですか? (2020年12月23日 10時) (レス) id: 18c35a57cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラッステッラ | 作成日時:2020年3月18日 13時