青柳梨璃愛と後輩達 (ページ16)

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優しい人ページ16

校長室から帰ってきた梨璃愛。2人は喧嘩をやめ、なんの要件だったのかと尋ねた。
コスモ
「それで校長はなんて？」
梨璃愛
「先生をつけなよ、全く。校内放送とラジオでの宣伝を頼まれたのよ、いちよ事務所には許可をもらっているらしい」
冴
「は？んなことしたらお前のファンが殺到するだろ、学園祭なのに、んなの相手できないだろ。」
梨璃愛
「そこは入場制限かけるらしいよ、来年に向けて新しい女子生徒を入れるためらしい。」
冴
「ったく何を考えてるのかわからないな」
コスモ
「ラジオってああ、明日収録のやつか、確か梨璃愛のラジオはじめましたっていう」
冴
「冷やし中華みたいなタイトルだよな、まあ聞いているが」
梨璃愛
「え、聞いているの？なんだか恥ずかしいなぁ。」
コスモ
「私も聞いてますよ、帝が毎回聞いてるので強制的に」
梨璃愛
「無理に聞かなくてもいいんだよ。全く」
冴
「幸弥、そろそろ授業だからさっさといけ」
コスモ
「仕方ないですね、さすがに遅刻はまずいんで行きますが梨璃愛をいじめないでくださいね」
梨璃愛
「子供じゃないし」
というとコスモは教室に向かっていた。
梨璃愛
「てかゲストじゃないの、冴は」
冴
「だな、宣伝なんかいらねえだろ。」
梨璃愛
「女の子増えるのはいいことだし。」
冴
「お前の部屋出来たらしいぞ、あとで連れていくからな」
梨璃愛
「やはり子供扱いなんだけど」
冴
「なら方向音痴を治すんだな」
梨璃愛
「好きでなったわけじゃないし」
その後冴に部屋まで送ってもらった。梨璃愛はなんだかんだで優しいんだよなぁと思いつつ、冴を見ていた。
冴
「何見てんだ？ほらさっさと寝ろよ」
梨璃愛
「冴は優しいなと思って」
冴
「普通だろ、ほら早く寝ないと明日起きれないだろ」
梨璃愛
「朝は弱くないし」
冴
「確かに、んじゃあまた明日な、梨璃愛」
そう言ってにっこり笑い、頭を撫でて冴は部屋に帰って行った。
梨璃愛
「さて、部屋に入るかな」
入ろうとしたとき、後ろから声が聞こえたので振り返ると見明佐和がいた。
佐和
「梨璃愛さん、相談があるんですが」
梨璃愛
「いいよ、んー、なら部屋で聞くよ、ほら入りなよ。」
なにやら真剣な表情なため、大事ではないと思ったのか部屋に入って聞くと伝えると佐和は慌てだした。
佐和
「いや、そういうつもりではなくて」
梨璃愛
「遠慮はしなくていいよ。」
そういうと佐和は遠慮がちに部屋へ入って行くのだった。
初めて入る部屋にドキドキしていたのだ。
次回
「相談」