【wrwrd】沢山の愛を向けられている。 (ページ18)

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第12話意識ページ18

リリスの部屋にてリリスside

昨日の事件の後、しっかり寝付けぬまま
朝を迎えた。
なんかやばい夢まで見た気がする。
今日から仕事なんだからしっかりしないと、
と思い食堂に向かっている途中で鬱さんに会った。
彼も自分と同じように
寝付けなかった顔をしていた

リリス｢もしかして、寝れませんでした？鬱さんも｣
鬱｢大先生でええよ笑まぁ、おかげさまで｣

苦笑いしながら大先生は答えた。

鬱｢Aちゃんいつもは全く相手してくれへんくせに酔った時だけベタベタしてくんのずるいよなぁ…全く慣れへんわ笑｣
リリス｢いつもあんな感じなんですね…｣
鬱｢まぁ、何回かね。…嫉妬?｣
リリス｢…嫉妬以外の何物でもないですね｣
鬱｢正直やなぁw…あ、今度3人でお茶せぇへん？毎回俺が誘うと断られるんよ〜他の女の子なら喜んで応じてくれるのに｣
リリス｢…そういうところだと思いますよ?二人で行ってきます｣
鬱｢2人きりで大丈夫??｣

悔しいが今は2人きりだと喋れる自信がない
というか今から顔を合わせるのも
恥ずかしいレベルだ。
ちゃんと話せるかな、なんて思いながら
食堂に入るとAお姉様は先に来ていて、
私を見るとぱっと駆け寄ってきた。
大先生はサッと逃げたみたい。
ひ、ひきょうな……

A『っリリス！ごめん、昨日…私、もしかして途中で寝ちゃった、…??』

昨日のことは覚えてないのか…
いや、覚えられていたらそれこそ
気まずくなってしまうのだけれど。
少し寂しいな、と思いつつ
お姉様の方をちらっと見ると
パチッと目が合ってしまった。
昨日のことを鮮明に思い出す。
思わず目を逸らしていた。
やってしまった…
もう一度ちらっと見ると
お姉様は少し泣きそうな顔で
謝ってくる
あれは私が悪いのに、ものすごい罪悪感が…
なるべく普通を意識して

リリス｢あっいや、疲れてたみたいですし、全く気にしてませんよ！それに、昨日は色々あって途中までしか出来なくて、なので今日もう一度、幹部だけでやるそうなので！｣

と返答すると、心底安心そうな顔をした。
そうこうしていると幹部がみんな集まっていた
やっぱり何人かは顔が赤くよそよそしくて…
改めてみんなお姉様のことが好きなんだな、と
理解した。