きみの隣に (ページ5)

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良からぬ出会い　K ページ5

なんとなく、姉の彼氏がここの卒業生で話を聞いて面白そうだから第一志望をここに決めて、今日もここのオープンキャンパスに来た。

一人ですることもなく、少し早めに学部説明会の会場の席に座って携帯ゲームをしていると、隣にカップルらしき男女が座った。

俺が隣に座っているにもかかわらず手をつなぎなんだか幸せそうな会話を交わしている。
彼氏の言葉に可愛く反応する彼女に少し笑ってしまって、それが聞かれたらしく
笑った理由を説明するとまた彼女のほうが顔を赤くした。

｢私、ここが第一志望なんです。
お二人の話聞いてると二人もここ志望なんですか？」

「まぁな。あ、俺、松本潤。
んで、こいつが藤原A。
俺ら、別に付き合ってねえからな。」

なんてさらっと付き合ってるということを否定されたけど、確実にこの潤くんの目は藤原さんを想っている目で...だとすると藤原さんの気持ちの問題なのだろう。

まあ、深くは探らないほうが良い。

「私は二宮和也です。

にのでもカズでも好きな呼び方してください。」

｢カズくん、よろしくね？？」

...ッドキ。

藤原さんがそういって微笑んだ顔を見て、胸が高鳴った。
ただ、その胸の高鳴りの正体に気付いたのにそれには気づかないふりをして

「よろしく。」

なんて一言言った。

｢なあ、にの。LINE交換しないか？
多分、長い付き合いになるような気がするし。」

潤くんの言葉に俺も同じことを思ったからすぐに二人とLINEでつながり。

すぐに説明会が始まり、終わると俺はすぐに帰らなければならなかったために、帰りがけに「また。」とだけ言って2人とは別れた。

俺はこれから2人と。
そして他にもあと3人と深くかかわっていく。