きみの隣に (ページ4)

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良からぬ出会いページ4

翔先輩と別れてからも私と潤の手はつながれたまま、学部説明会の会場の席についた。

「まさか、翔先輩がいるなんてね～。」

「ああ、それにも驚いたし、まさか俺たちのこと覚えてるとも思わなかったよな。」

「先輩相変わらず爽やかだったよね(笑)
先輩がこの学部にいるなら、先輩も私たちと一緒にホテルつくらないかな～」

｢先輩がフロントにいたら、先輩目当てに客が寄ってきそうだな(笑)」

｢先輩もそうだけど、潤も相当イケメンなんだからね。
お客さんの大半が女の人になるかも(笑)」

潤と翔先輩が並んでる。
しかも、きちっとした制服に身を包んで。

うん、想像だけでもかっこいい...(笑)

そんなこと想像してたら、つないでた手を潤にギュっとされた。

「あのな、確かに俺も先輩もイケメンだけど、Aも相当いい女なんだからな？
A目当ての客だってたくさん来るだろ。」

モテる自覚はある。
ただ、やっぱり潤に褒められるのはなれない訳で顔が熱くなる。

ッチュ。

頬に唇が触れる感覚がして潤を見ればニヤッとして

「もうすぐはじまんぞ(笑)」

潤にからかわれるのはいつものこと。

ただ、隣からっふふって小さく笑う声がして、笑い声のする方を見ると子犬のような可愛い雰囲気の男の子がいた。

「すいませんね。
あまりに幸せそうな雰囲気が駄々漏れていたので、つい(笑)」

その男の子の言葉にさらに顔がボッと熱くなるのを感じた。