心のない君に 3 【Undertale】

3 侵入 ページ4

正門は開いてないか…そうだよね
どうやって中に入れば、

「ってフリスク！？」

フリスクは門に足を引っ掛け、腕を門の上に回した
ほぼ腕力で正門を超えた

キャラは勢いを付けて門に飛びつき、軽々と飛び越えた

アズリエルも二人に続いて門に手をかける


もしかして…登れないの私だけ？

「A、手」

フリスクが上から手を伸ばしてくれた
私が一人で登れないことを察してくれたらしい

「あ、ありがとう
ごめんね。さっそく足でまといになっちゃって」

「そんなことないよ！Aがいなくちゃ解決できないでしょ？」

アズリエルが門の上から言った。降り方が悪かったのか、落ちるように向こう側にいったけど…。

「…ありがと」

柵をのりこえて、私は呟いた

キャラが正面玄関の鍵をナイフでこじ開ける。
ガシャと金属の音がして、鍵が壊れた

「うひょー、固かった…」

ナイフは壊れなかったが、刃先はボロボロになってしまったみたい。
中で自由に行き来するには鍵を持っていた方がいいかも…

「職員室に行こう。鍵と、懐中電灯と…
…フリスク、何してるの？」

先ほど開けた正面玄関のドアをフリスクが開けようとしている
一生懸命引っ張っているが、ドアはびくともしない

「あかない」

！！！

鍵は壊したはず！！なのに！

「A！あれ！」

アズリエルが指さすほうを見る、その長い廊下の先にみえたのは人影

…サラだ。その目は赤く光っている

いるんだ。この学校に…本物と偽物のサラが。
今やっと実感したよ

あなたが逃さないのなら、私も逃げない、そしてあなたの正体を突き止める！
私はサラを真っ直ぐ見据えた


”まってたよ”


そう言われたような気がした。

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