舞踏会−3 ダンテside ページ22
神殿の奥深く。ここには、ダンテの父・アズールが残した宝や、思い出の品々がしまわれている。
その中でも、厳重に氷の箱の中にあるのが、親の形見であるペンダントだ。
ダンテ「…………父さん、母さん」
ダンテが呼びかけると、水の渦から瞬く間にアズールとメロウが現れた。
以前、2人を復活させた巫女の助力により、2人の魂はこのペンダントに宿っている。必要なら呼べば出てくるし、彼らも自分の意志でこちらに来ることができる。
アズール『どうしたーダンテ？何だか元気がなさそうだな』
メロウ『ポワンは一緒じゃないの？』
ダンテ「ポワンはレヴィリ達と舞踏会に行かせたんだ。今日行われる、復興祭の」
メロウ『あぁ、クリオネ達が話していたあれね。ダンテは行かないの？』
アズール『ポワンに過保護なお前が行かないなんて、珍しくないか？……………さては、他に理由があるんだな？』
ダンテはこくりと頷くと、ちょうどいい瓦礫に腰掛けた。
ダンテ「……………元々俺は、こういう騒がしいものは苦手だ。進んで行きたくない。…………でも、ある人に誘われた。そいつが言うなら行きたいと思った」
アズール『なんだ、行きたいと思ってんじゃねぇか』
ダンテ「でも俺は………表に出るような人じゃ…………」
メロウ『はいはいそこまで』
ダンテの言葉を遮って、メロウが手を叩いた。そして、ダンテと目線を合わせる。
メロウ『ダンテ。貴方はもう、昔とは違うわ。私達の責任まで全部背負い込む必要は無いの。もっと、自分のやりたい事を優先しなさい』
ダンテ「母さん………………」
メロウ『…………さて。ポワンはまだいるわよね？アナタ、私が着たいって言ってたドレス、まだあったわよね？』
アズール『おお、そういえばそんな事もあったな！確かあの辺にしまって置いたハズだ。よし、ダンテ！お前も手伝え！ついでにお前の衣装も探してやるぞ♪』
ダンテ「え、ちょ、2人とも切り替え早すぎないか！？」
メロウ『善は急げよ♪さ、こっちいらっしゃい♪』
ダンテ「は、離してくれ母さん！自分でこれ位選べっ……………！！」
…………………後、ダンテの叫び声を聞きつけたポワンとレヴィリとサーペルは、ダンテと共に、アズールとメロウの着せ替え人形にされた。
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怜菜(プロフ) - 追記:舞踏会−8について…………『Fly me to the moon』の日本語訳についてはうろ覚えでございますごめんなさい。（でも大体おんなじ意味ではあると思う←）ご注意くださいm(*_ _)m (2017年12月4日 18時) (
レス) id: dbf7906324 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜(プロフ) - ミラベルさん» ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！！ (2017年11月30日 19時) (レス) id: dbf7906324 (このIDを非表示/違反報告)
ミラベル - 怜菜さん» コメントありがとうございました!怜菜さんも､更新頑張ってください! (2017年11月30日 18時) (レス) id: 46bb875d2b (このIDを非表示/違反報告)
怜菜(プロフ) - ミラベルさん» わかりました！ぜひ(*´∀｀*) (2017年11月30日 7時) (レス) id: dbf7906324 (このIDを非表示/違反報告)
ミラベル - 怜菜さん» もし良ければ､私の作品を見ていただけませんか？暇な時で大丈夫です! (2017年11月30日 6時) (レス) id: 46bb875d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜菜 | 作成日時：2017年9月11日 15時
