わたしの家族 2 (ページ40)

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あったかいページ40

daiki side

A「んぅ.............だぁちゃ........」

年の暮れ。
あと少しで気持ちのいい新年を迎えるという12月のある日

大「ん？どうしたどうした、お水？飲む？」

俺の妹は高すぎる熱と必死に戦っていた。

これでもかというくらい重ねられた毛布にくるまって、目をぎゅっと瞑る。

『～～、……、明日は、雪が降るでしょう』

「まじかよ.....」

急激に冷え込み始めた12月。

Aが気温の変化に身体を慣らすのは、それはそれは大変で、毎年、1、2を争う『気をつける月間』だ。

今年も、身体を冷やさないようにあったかくさせて、体力をつけるためにたくさん食べるように
口うるさく言ってたけど..........

どこからともなく現れて、容赦なく襲いかかってくるんだ。

熱は、39℃か

「たけえな......」

ひどいよな、ほんと
なんでいつもAばっかなんだよ

Aがなにをしたって言うんだ
いっつも全力でがんばってるじゃん..........

何度お願いしたことだろう。

『Aが元気になりますように。』

『プレゼントなんていりません。Aとお外で遊べますように。』

って。

でも絶対叶えてくれない

俺は、そんな願いを叶えてくれない
サンタが嫌いだった。