わたしの家族 2 (ページ33)

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A side

それからどのくらいたったのか
だんだんと意識が戻ってくる

まだ鈍い痛みが残ってるけど、まあいいや

大ちゃんが心配してると思うから
ぱちっと目を開けてみた

大「A.......A、？っ......よかった......」

「え......大ちゃん」

いつにもなく目も鼻も真っ赤になってて
思わず笑っちゃいそう
大ちゃんじゃないんじゃないかってちょっと疑った

大貴「もう、........なに急に苦しくなってんだよ、俺、.............怖すぎて、もう、ほんとに......どうしたら....いいのか」

大ちゃんに握られたままの掌をぎゅっと握り返す潰れるくらいね

どうよ、もう大丈夫だよって感じでね

大貴「........痛くも、痒くもねえ」

あれ、みかんを潰す勢いで握ったつもりだったんだけど、わたしよりも大きくて意外とゴツゴツした手にはきかなかったみたい

でも.........もう、そろそろ泣きやむところじゃないかい？

慧「大ちゃんね、これでもずっと泣くの我慢してたんだよ」

大貴「なっ、うるせえ、」

ぴょこっと慧ちゃんが顔を出す
ってみんないるじゃん、ふふ

涼介「大ちゃん、おもちろいねー」
侑李「ねー」

まだ入院はこれから。
わたしもすごく怖いけど
同じ気持ちでいてくれるみんながいるから
頑張れると思う

「ありがと」

え？なんのありがと？ってみんなの頭にはてなが見えたけどいいの
ほんとに全部ありがとだから。

それと大好き

ポンコツな心臓で、今は酸素マスクがなきゃダメな身体だけど大丈夫だよね

絶対、元気になるから

～いつの日か～fin