わたしの家族 2 (ページ28)

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kei side

少しだけ傾けられたリクライニングに
横たわるA

腕には熱を下げる点滴がつけられていて、ひかる先生曰く今がピークらしい

本当は、自力で下げて欲しかったみたいだけど
なんせ何日も副作用にやられた身体

体力はほとんど残ってなかった

良くも悪くもならない
喋る元気もなくて、目をつぶって荒い呼吸を繰り返す
俺は........身体を摩ってやることしかできない

_コンコン

顔を覗かせたのはひかる先生

光「伊野ちゃん、ちょっと」

え？なに？

入り口から手招きしているひかる先生
きつそうなAに後ろ髪を引かれながら、何事かとひかる先生の元へ向かう

看護師さんがAを見ててくれるっていうからちょっとだけほっとした

だけど........なに？なんか嫌なこと？Aの体調が良くならないこと？なんか悪いとこ見つかったの？........怖いよやだよ

光「........伊野ちゃん......最近、寝れてる？」

言われたのは思ってもないことだった

光「顔色が良くないし、痩せたでしょ？」

........こんなのAに比べたらなんてことない

「大丈夫」

光「んーー、大丈夫、じゃないよなあ
ほら、伊野ちゃんが元気ないと、Aも元気でないよ？それとも2人して入院でもするつもり？」

...........

光「はい、じゃあ今日は家帰って休みな
ここは、病院。な？俺らがちゃんと見てるから

..........Aが、.......心配してんだよ」