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ryosuke side
教室をでて、気が抜けたのか
もうふらふらなA
「ごめんな、ちょっと揺れるよ」
いつもだったら嫌がるけど
素直に俺の首に手を回す
制服越しに伝わる身体の熱さが
Aの限界を物語っていた
まだ授業中ということもあり
人気のない廊下を急ぐ
「大丈夫、大丈夫、もうつくよ」
A「ん、、、りょ、ちゃん、、痛い、、」
「ん、どうしたの?どこが痛いの?」
A「胸、、、胸がきゅって、、痛いの
、、、全然よくならないの、、痛い」
「がんばれ、、A、
あとちょっとだから、がんばれ、」
俺にはこう言うことしか出来なくて。
保健室につくと
パソコンをかたかたしていた薮ちゃんがすぐにベッドに案内してくれた
薮ちゃんは、慧ちゃんの幼なじみ
腐れ縁って言ってたっけ?
ちっちゃい頃から遊んでもらったりしてるから
Aのことも、というか、うちの事は何でも知ってる
薮ちゃんがいるってのは
この高校にした理由のひとつでもある
Aをベッドに寝かせ、薮ちゃんにもらった体温計を脇にはさむ
顔は熱り、片手で胸をさすっていて、自分で必死に落ち着かせようとゆっくり呼吸している姿に、俺の方が心配で泣きそうになった
体温計の数字はぐんぐん上がっていく
この間も薮ちゃんはてきぱき動いていて、
保健室に常備してもらってる、"胸の痛み"の薬に、お水、それから冷えピタでしょ。
ピピピッ
そっと抜いて、数字を確認
"え、、、こんな上がってるの、、"
俺の表情を見て不安になったのか
"………何度?"
「ん、、、聞きたい?」
Aがちっちゃく頷いたのを確認して
「39.1℃………、でも大丈夫、落ち着くまで俺がここにいる」
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まるこ(プロフ) - おもち。さん» とてもとても嬉しいことを、、、感激です。ありがとうございます( ; ; ) (2020年7月27日 17時) (レス) id: 7f53d0b3b9 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 凄く面白くてあっという間に読み終わってしまいました!!!続きもみたいような新作もみたいような、、。とても素敵な作品でした! (2020年7月27日 16時) (レス) id: 2888f7ab62 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - ryoさん» もったいないお言葉ありがとうございます。泣けます( ; ; ) (2020年7月18日 13時) (レス) id: 7f53d0b3b9 (このIDを非表示/違反報告)
ryo - こういうお話待ってました!!これからも楽しみに待っています〜^^ (2020年7月16日 22時) (レス) id: e6c767c8fb (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます嬉しい限りです。 (2020年7月13日 17時) (レス) id: 7f53d0b3b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるこ | 作成日時:2020年7月13日 12時