4話 ページ5
??「あーーーーー!!!」
声デカ.....
大きな声で、キーンと鳴っている頭を抑えながらさっきのことは何も知らない体を貫くことにした。
『うるさっ......(小声)。.......えっと、君達は?』
空「おれは、西風騎士団の栄誉騎士、空。旅人だ。」
そして、栄誉騎士は先程叫んでいた白い子を指さす。
空「こっちは、非常食のパイモン。」
パイモン「こらー!オイラは食料なんかじゃなーーーい!!」
この小さい体のどこから出ているのか?そう思うくらいの声が雪山に響く。
『それで.....ご要件は.....?』
空「そうだった。ジン団長から頼まれて、君の安否を確認しに来たんだ。」
そうだったのか......。
『えっと......あっ......』
とりあえず、構えていた剣を下ろす。
パイモン「お前、星銀鉱石取りに行ってから帰ってこないって、ジンもワーグナーも心配してたぞ!」
ですよね.....。
『つ、つかぬことをお聞きしますが......』
ジンさんが私に心の底では怒ってないか不安で仕方がなかった。
その事を尋ねると、2人は2秒くらい顔を見合せた後、声を上げて笑う。
空「ジン団長がそんなことで怒るわけないだろ.....あっはは!君、心配性なんだね.....笑」
パイモン「ほんとだ!そのくらいで怒るような器なら、団長代理なんて務まらないだろうしな!」
その言葉を聞いて、ほっとする。
ほんとに怒ってないのか。
私の居場所はまだ、騎士団にあるのか。
ほっとしたからか、疲れがどっと来て座り込む。
空「えっ、大丈夫!?」
『だいじょぶ......ちょっと疲れただけ......』
パイモン「なんか、お前、顔が赤くないか?」
ちょっとごめんね、そう言い空は私のおでこに手を当てる。
空「熱っ!?すごい熱だ!」
熱だ、その言葉でハッとする。
さっきからなんかフラフラすると思ったら。
騎士団として恥ずかしい。
自分の体調管理もままならないなんて。
『このくらいの熱、どうって事ないです。私は、ジンさんのところに戻ります。』
そう言って、風の翼を出そうとすると、誰かにガシッと腕を掴まれる。
アルベド「熱があるのなら、僕の拠点でまだ休むといい。」
いるはずの無い、アルベドさんがそこにいて、私の腕をしっかりと掴んでいた。
雲ひとつない青空のような、綺麗な目が、私の心を見透かしたように見つめてくる。
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作者名:ウォシュレット | 作成日時:2021年12月7日 6時