私が転入してきた理由 ページ4
「あー、お父さんが転勤した関係でこの学校がある地域に引っ越してきたんだ。」
「へー、それでこの高校に編入してくるなんてお前やるんだぜ!」
私が元々在籍していた高校はW学園程ではないが、国際教養に力を入れていて偏差値もそこそこあった。私自身、翻訳家や国際ジャーナリスト、国連職員など国際貢献に関連する職業に憧れており、将来はそのような職業に就きたいと日々考えていた。引っ越すと親に言われた時は地元の友達と別れる寂しさがあったと同時に、W学園に通えることが出来たので正直嬉しい気持ちも半々にあった。もちろん、元在籍していた高校以上に偏差値が高いので、転入試験は終わった後、正直落ちたと思った位かなり難しかった。(落ちたら別の高校に転入する話だけなのだが)
それでも結果的に受かったので両親は大喜びしてくれたし、あのようなレベルの高い国際高校に通えることで少しでも夢に近づけるのではないかという喜びがあった。
「いや、そんなことないよ。転入試験はほんとに難しかったし。ここ受けるまでは ギリギリで怪しいかもしれない 、やめとけとか結構ボロボロに言われてたんだよねー」
私は当時の受験勉強含めた苦い記憶を思い出して苦笑いを浮かべる。
「でも受かったんならそれで万歳なんだぜ?初めて見た時は結構普通だと思ったけど、やっぱり転入してきただけあってお前は根性あって凄いやつなんだな」
「ちょっと…それ褒めてるのか貶してるのか…」
「ほっ褒めてるんだぜ!」
私は思わずギロリと彼を睨んだ後、ヨンスは動揺しつつ口走った
そのようなやり取りのあと、学校はすぐ終わって私は今日から住むことになる寮へと案内された。W学園は全寮制で、一人一人の部屋を与えられる。寮の説明が終わり部屋に入ると、自分の家のものよりでかいベットに立派なソファーや勉強机が配置されていた。部屋はスイートホテル並みに立派だった。
「でか…………」思わずこう呟いてしまった。
私はベットにばたんと倒れこんだ。学校は普通に楽しかったが、慣れない場所にいるせいか疲れがドッと出た。
次第に瞼が重くなっていき、いつのまにか眠ってしまった。
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作者名:ああああ | 作成日時:2023年2月12日 18時