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汐恩の口から
溢れる言葉に
比例するように、
握られた手の力は
強くなる。
「自分のせいだってわかってるけど」
「別れたくないし」
「奨くんとは言え、仲良くしてるのは嫌やし」
「彼女の肌を他の人に見られるのも嫌」
「あ、だからこの服装嫌なの？」
「うん」
大きいはずだった汐恩の体が、
恥ずかしいせいか、
何だか小さく見えた。
「本当はすごく好き」
「別れたくない」
汐恩の揺らぎのない
まっすぐな目で
見つめられたら、
「ほんと、ずるい」
「え？」
「ずるすぎる！」
「これからも、時々デートしてくれるの？」
「え？」
「これからはこうやって手を繋いだりできる？」
「うん」
「たまには好き、って言ってくれる？」
「それはどうかな、」
「ちょっと！」
冗談、と笑ってみせる汐恩。
その子供のように笑うその顔が
私は大好き。
「これからも私は、
汐恩の彼女でいていいの？」
「え、」
「俺の彼女ってA以外に誰がいるの？」
「私も、彼氏は汐恩だけだよ」
私たちは不器用。
でも今日、
自分の素直な気持ちを伝えることができた。
イチョウの木の下で、
汐恩の手を離さないように繋ぐ。
この手はずっと。
この先もずっと、
「大好き、汐恩」
End
．
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！(プロフ) - ゆんこさん» 書きながら私も同じ気持ちです！伝わって嬉しいです！ (10月28日 17時) (
レス) id: 2f17611d1f (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - エレナ・マルフォイさん» ありがとうございます！ (10月28日 17時) (レス) id: 2f17611d1f (このIDを非表示/違反報告)
エレナ・マルフォイ(プロフ) - 続き楽しみです！よろしくお願いします (10月27日 0時) (レス) @page20 id: ea52aed34f (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ(プロフ) - 2人が自分の気持ち言ったシーン感動しました！ (10月19日 10時) (レス) id: 56986b75a4 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - ささん» ありがとうございます！がんばります！ (10月14日 21時) (レス) @page12 id: c0f702f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！ | 作成日時：2023年10月11日 7時
