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水side
昼ごはんを作ろうと、鍋をコトコト煮詰ませる
るぅとくんにはお粥。僕らはインスタントのラーメンとかでいいかな
兄ちゃん何時に帰ってくるんだろうな、一緒に夕飯は食べれるかな。なんて考えていると、ドタドタと階段を降りてくる音がして莉犬くんがリビングに入ってきた
「 、ッは、、ころ兄……、ゲボっゲボ、、 」
「 え?どうしたの? 」
「 るぅ、ちゃん、……っは、ゲホッゲホッ…ヒュッ、 」
「 ん?莉犬くん落ち着いて 」
るぅくくんの黄色の水筒を持って、降りてきた莉犬くん
きっとその補充かなんかだとは思うけど、それより彼の咳が気になって仕方ない。顔色も悪い気がする
「 、ごほっごほ、、ッゼー、ゼー、、っひゅ、 」
「 りいぬくん? 」
ヒューヒューとなる呼吸音、息がしずらいかのように咳を繰り返して動けなくなっちゃってる莉犬くん
こんな大きな発作を見るのは久しぶりで、僕は料理なんか放り出して莉犬くんに駆け寄った
「 ソファー、まで行ける? 」
「 、けほっ、ゴホッゴホッ…、、 」
頷いてくれたのを確認して、支えるようにソファーまで移動する
「 横になる?そのまま?、楽な方とって…、ぅん 」
横にならせようと莉犬くんの体を少し押したけど、座ったままの方がいいのかブンブンと首を振られてそのままにする
薬、が必要だよな…と必死に頭を回して、薬はどこだ、とリビングを探し回る
背中越しに聞こえてくる莉犬くんの咳が本当に辛そうで、何とか見つけた吸入器を渡した
「 、、っは…はぁ、、っけほ、 」
段々と治まってきてくれたその咳
まだ辛そうに肩で息をしているけど、先程よりは楽みたいだ
「 、、りぃぬ、? 」
はぁ、良かった。と肩を下ろした時、リビングにるぅとくんがやって来た
多分なかなか戻ってこなかった莉犬くんを心配したんだろう
「 、るぅとくん。寝てなくていいの? 」
「 …なんかこの部屋、焦げ臭い……けほっ 」
「 、あっ! 」
キッチンに急いで戻って、今にも水が吹き出しそうになっていたお鍋の火を止める
「 …あっつ、! 」
見事に焦げてしまったるぅとくんのお粥
ぶよぶよになったラーメン
最悪の光景がそこには広がっていた
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yuka_ayaton(プロフ) - リクエストありがとうございました!2人の絡みが微笑ましくてあっという間に読み終わっちゃいました😊 これからも応援してるます💕 (3月8日 23時) (レス) @page49 id: 77a4af734c (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ。(プロフ) - わーー、今回のお話はめっちゃあったかい話だ‥。めっちゃ好き。 (3月2日 0時) (レス) @page38 id: f84cc4c883 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - しゅあ。さん» しゅあちゃん!!もちろん覚えてるよ\(^o^)/~!コメントありがとう🙌🏻しゅあちゃんに読んでもらってると分かれば投稿頑張っちゃいましょうかねぇ✊🏻❤️🔥 (3月1日 2時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ。(プロフ) - らふちゃん、覚えてるか分かんないけどお久しぶり。 やっぱ天才だわ。楽しませてもらってます。 (2月29日 0時) (レス) id: f84cc4c883 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストお受け致しました。長らくお待たせするかもしれませんが気長にお待ちください😌 (2月23日 10時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年2月7日 9時