Symphony11【病系】【短編集】

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赤side









「 っくしゅん、！ 」


ベランダで洗濯物を干して、薄着で風に当たってたからだろうか

体は震え、体のだるさが一気に襲ってくる



リビングに戻ってソファーの上で、厚めのブランケットにくるまって小さく暖を取った






「 …けほっけほ、 」


咳は出ないで…と唱えながらぼーっと寒さを耐え忍ぶ




「 莉犬くん？もしかして体調悪い？ 」

「 ……ううん。大丈夫 」


リビングに戻ってきたころ兄が俺に気がついて声をかけてくれたけど、これ以上負担をかけたくなくて見栄を張ってみた

だって大丈夫だし。今はちょっと外出て冷えちゃっただけだし。と心で唱えて逃げるようにリビングを出た



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「 、っけほっけほ…ッ 」


部屋に戻ったけど、るぅとくんはまだ眠ってて俺はベッドの上で漫画を読む

段々と咳が出てきてるのがちょっと嫌な感じ


そこまで体は弱くないけど、俺は喘息を持っていて。風邪をひくと発作が出ちゃう可能性もあるから



それだけは気をつけつつ。というか出ないように願いつつ、明らかに重だるい体に気づいてないふりを続けた






＿






「 、、っげほっげほ、、ン 」

「 ………、るぅちゃん？るぅちゃん、大丈夫？ 」



いつの間にか眠ってしまったみたいで、るぅちゃんの咳で目を覚ます

真っ赤な顔して苦しそうに咳をしている彼のベッドに行った





「 、…ﾝ、、りぃぬ、、 」

「 体制、楽なのに変える？ 」

「 、、けほっけほ… 」


俺の声掛けに、うんと頷いたるぅちゃんの体制を変えて、枕元に置いてあった水筒を飲ませようとしたけど中身が空だった



「 、ちょっとまってて。お水入れてくる。 」


水筒を持って、急いで階段を駆け下りた。

きっと、それがダメだったんだと思う







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