Symphony11【病系】【短編集】

148_CHEMISTRY【桃水】* ページ46

リクエストありがとうございました☺️
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水side









体のだるさで目を覚ませば、時刻は朝5時半

こんな早くに目が覚めたってやることは無いけど、お水でも飲もうとリビングへ向かった




「 …、ぇ？なに、してんの、？ 」


リビングに入ればキッチンに立ち、コップ片手に固まっているさとみくん



「 いゃ、…ぉまえこそ、 」

「 僕は、目…覚めたからちょっとお水… 」

「 …いっしょだよ、 」


水をごくごくっと飲み干したさとみくんは、僕の横をすり抜け部屋に戻ろうとする

「 ねぇ、 」と咄嗟に出た声にさとみくんは足を止め僕の方を振り向いた




「 …風邪、引いた？ 」


何となく顔色が悪い気がする。そんな勘。



「 、ぇ？いや。 」

「 …そぅ、、なんか怪し 」

「 ……、そんなの、お前もだぞ 」


「 いやいや僕は元気だよ 」と唾をゴクリの飲み込み答える

悪寒とか頭痛とか全部気のせいだと唱えて、水を飲み干し部屋に戻った



眠れそうもないけど、とりあえず布団を頭まで被って、精一杯目を瞑った

明日は朝から撮影だ






＿






朝。

目覚めは、最悪



寒気、だるさ、頭痛、鼻水…

朝起きて1番に大きな溜め息が零れた





「 おはようございますころちゃん！ 」

「 …はよﾞ 」

「 声ガラガラですねw 」


リビングからは朝ごはんの美味しそうな香り

るぅとくんと莉犬くんが明るいリビングで元気に今日も一日をスタートしていた




「 ぁ、ころちゃん。さとちゃん起こして来てくれない？何回も起こしてるのに起きないの 」

「 …わぁーたー 」


チーンと鼻をかみ、ソファーに腰を下ろす暇もなく貰ったミッションをクリアするためにさとみくんの部屋へと向かった



.



「 さとみくーん 」


トントントンとノックをしても返事はなくて、ドアを開ける

真っ暗な部屋のベッドの上。盛り上がっているそこをポンポンと叩きながら彼の名を呼ぶ





「 ン〜、、 」

「 起きてぇﾞ 」

「 、わぁ…たぁ、、行くから…、 」


こんなに寝起きの悪いさとみくんを見るのは久しぶりだ

寝返りをうって僕に背中を見せたまま動かない




「 起きてよ、ぉﾞ…！ 」

「 、あぁﾞもぅ、うるせーぇ、！ 」


バンっと彼の肩あたりを強めに叩けば、ようやく彼は上半身を起こした

そんな彼を横目に、僕はミッション完了。とリビングへ戻った







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