Symphony11【病系】【短編集】

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黄side








放送が始まる前から胃がキリキリしていた



喧嘩中のさとみくんところちゃんと3人での放送

数日前からこの予定をずらせないかと2人とも頼んでいた。なんて聞けば、身構えちゃうし僕はどうしていればいいのか分からないし。

初めてメンバーとの放送が怖いと思った。明日なんか来なきゃいいって学生時代のテスト前みたいなこと考えて眠れなかった





今日一日は放送までお休みだから、作業して夕方ぐらいから3人のチャットで今日の配信の話し合い

なんのゲームやる？誰が枠とる？とかそんなものだけど。


いつもは軽快に進んでいくチャットが、全然進まない



放送開始時間ギリギリ。痺れを切らし、［ 僕が枠取ります ］と、正直取りたくないけど言えば［おけ］［分かった］と簡素な返信

［ ゲームはあれでいいですよね、何個かやります？ ］
一［ いいよ。1個で ］
一［ うん。それで ］

あまりに非協力的なその姿勢に、ほんのちょっとの怒りと大半を占める悲しさに包まれながら、ますます痛みを増してきた胃を少しでも治めるために胃薬を流し込む

今日は僕が頑張らないといけない日だ。

そう心に誓って、枠を開きop曲を流し始めた





＿





さすがに配信中に喧嘩をするはずもなく、いつも通り…まではいかないけど最近のリハーサルとかよりかは何倍も会話はしてくれてる

けど無理矢理感は否めなくて、だから僕が話を回したり振ったり、突っ込んだり…

司会をいつもやっている莉犬たちはこんなにもいつも凄いことをしているのかと感心してしまうくらいぐるぐる頭を回した



薬で何とか治まっていた胃痛は当たり前のように再発してて、痛むあたりをぐっと抑えながら何とか耐える

けど、我慢も限界で僕はトイレに逃げ込んだ





「 ｯげほっけほ、、っ… 」

トイレに座るとかの前に、僕は反射的に便器を抱え嘔吐く


朝から喉を何も通らなかったからか、ろくなものが出てこない

けど吐き気は治まらなくて、ひたすらに嘔吐く



そんな中でも、放送が心配でポッケに入っている携帯を取り出し自分のYouTubeを開く

よかった。何とか繋いでそうだ



その安心からか、さらに痛んだお腹。

もうやめてよ…と思いながら僕はただ生理現象に耐えた







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