Symphony11【病系】【短編集】

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赤side








俺たちは自分たちの放送や作業などに加えて、ころちゃんが何にストレスを抱えてしまったのか原因を探ることにした


一番に考え着くのはやっぱりネットの声

けど、ころちゃんが何を見てしまったのかは分からない


ころちゃんのSNSも、YouTubeにもそう言った嫌なコメントがある訳でもなく、少しのエゴサにも引っかかっては来なかった



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声が出ない。活動はおやすみ。となって3日後

明日は公式放送の日で、3人でやるのか4人でどうにかやるのか考えるために俺らは事務所に集まっていた



ころちゃんにはあえて集合時間を1時間遅く伝えているから、今は3人だけ

ころちゃんのストレスの原因はなにか。話し合うためだ




「 なにか見つかった？ 」

「 んー、わかんね 」

「 …僕、これかな？ってやつ見つけてさ…… 」


そう言ってスマホの画面を俺らの方に向けたるぅとくん

画面には［すとぷりころんアンチ 集まれ］の文字



「 掲示板？みたいなやつ…今月に入ってから作られてるっぽい 」

「 ……はぁ、ほんとこんなことして何が楽しんだよ 」

「 、これ…だろうね、 」


ありがちなアンチの言葉から、なんの確証も無い嘘の情報だったり

その掲示板に載っているのは俺らを人として扱わないような言葉ばかり


こういうのを見る度に思う

俺たちだって普通の人間で、傷ついたり落ち込んだりするんだぞって

それを見せないように頑張ってるだけなんだぞって






「 ころんから話聞こう 」

「うん」と3人で意志を固めたところでガチャとドアが開き、ころちゃんが入ってきた



「 おはよう、ころん 」

「 ころちゃんおはよう 」

「 おはようございます 」


マスクをして帽子を深く被って、少し衰弱した様子のころちゃんは俺らの声にぺこっと頭を下げた




座ったころちゃんの前にスケッチブックとペンを置く

スマホでも会話はできるけど、文字書いてくれた方が彼の気持ちを理解できる気がして





「 …単刀直入に聞くけど、これ。しってる？ 」


るぅとくんが見つけてくれたサイトをころちゃんに見せる

彼は潤んだ瞳を揺らして、うんと頷いた




「 これ見てから、声出なくなっちゃった？ 」


続けてさとみくんが聞けば、ころちゃんは少し躊躇ったように先程より小さく、首を縦に振った







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