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黄side
「 …はぁ、はぁ、、ンッ 」
ただ歩いているだけなのに、胸が苦しくて息があがる
もう何年もこの病気と向き合ってれば、自分の調子が悪くないことだって分かる
けれど止まることは出来ないししたくない
「 ……ふぅ、、 」
ようやく着いた事務所。いつもの3倍は遠く感じた
鍵を開けて事務所に入り、レコーディングルームへと向かう
「 るぅちゃん、おつかれっす 」
「 、ぁおつかれさま… 」
「 あっちにさとちゃん居るよ 」
「 そぅなんだ、、 」
向かう途中に既に事務所にいたばぁうくんがニコニコ話しかけてくれる
「 …るぅちゃんは今日何用? 」
「 ん、…レコーディング、ハァ 」
「 そう!新曲楽しみにしてる! 」
「 ぅん、、ありがと、 」
「 ……なんか、? 」
「 ぁ、僕行くね 」
すごく冷たい対応をしてしまったけど、大丈夫かな?と心配しつつばぁうくんから逃げるようにレコーディングルームに入った
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「 …ン、、っ、 」
手首に指を置き脈をはかる
「 行けますか? 」
「 …行きます、 」
「 顔色も悪いし、少し休憩してからでも 」
「 ……いゃ、できます 」
僕が持病を持っていることはすとぷりめんばーとお世話になっているスタッフさんは知っている
ガチャっと防音のしっかりした重たい扉が開く
「 るぅとー? 」
「 ぁれさとみくん 」
中に入ってきたのは、るぅとくん。ばぁうくんから来ているよとは聞いていたけど、顔を出してくれるとは思ってなかった
にやっとしながら僕の座るソファーの隣に腰を下ろしたさとみくん
じっと僕の顔を覗く
「 やるの? 」
「 え? 」
「 レコーディング。そんな状態で 」
全て分かってるみたいな顔したさとみくんが、綺麗な声で言う
「 …やる、 」
「 やれんの? 」
「 やる 」
「 分かった。その代わり、俺ここで見てる 」
「 ……うん 」
頑張れよって肩を強めにポンポンと叩かれて、白い歯を見せて笑うさとみくん
頑張るよ、僕
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yuka_ayaton(プロフ) - リクエストありがとうございました!2人の絡みが微笑ましくてあっという間に読み終わっちゃいました😊 これからも応援してるます💕 (3月8日 23時) (レス) @page49 id: 77a4af734c (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ。(プロフ) - わーー、今回のお話はめっちゃあったかい話だ‥。めっちゃ好き。 (3月2日 0時) (レス) @page38 id: f84cc4c883 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - しゅあ。さん» しゅあちゃん!!もちろん覚えてるよ\(^o^)/~!コメントありがとう🙌🏻しゅあちゃんに読んでもらってると分かれば投稿頑張っちゃいましょうかねぇ✊🏻❤️🔥 (3月1日 2時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ。(プロフ) - らふちゃん、覚えてるか分かんないけどお久しぶり。 やっぱ天才だわ。楽しませてもらってます。 (2月29日 0時) (レス) id: f84cc4c883 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストお受け致しました。長らくお待たせするかもしれませんが気長にお待ちください😌 (2月23日 10時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年2月7日 9時