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水side
学校を終え、いつもはるぅとくんと帰っているところを1人で帰る
施設と反対側にある商店街の中のファミレス。その下で莉犬くんと合流した
「 莉犬くん 」
「 ぉ、じゃあ行こっか 」
「 うん 」
月に1回こうして、お母さんと会う時間がある
少し前まではこの日のために頑張って施設で生活していたけど、最近はそんなことなくて
施設が楽しくて、みんなと仲良くなれて
僕はいつか自分の家に帰るんだってことを言えずに居る
ドリンクバーでジュースを飲みながら少し待っていると、スーツを着た女の人とお母さんがやってきた
「 こんにちは 」
莉犬くんの声に合わせ頭をこくりと下げる
僕の前に座ったお母さんは、僕に優しい笑顔を向ける
ずっとずっと変わらないお母さんの笑顔
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「 今日は、なんのパンケーキにする？ 」
メニューを開いたお母さんは、僕に少し小さめな声で聞いた
「 、これ 」
パンケーキの上にたくさんのバナナが乗っていてチョコソースが線掛けされているパンケーキを指さす
「 わかった 」
店員さんにお母さんはそれと、ドリンクバーを頼んでドリンクを取りに行った
「 ころちゃん緊張してるねw 」
「 …、お母さん何かいいことあったの？ 」
「 、ん？ 」
「 あのネックレス、いいことがあった時にしかつけないって言ってた。僕が施設に来てから付けてるの初めて見たの 」
「 よく見てるね 」
そう言って、莉犬くんは僕の頭を撫でる
お母さんとは違う温もりを持ったその手で
パンケーキが来るまでは、莉犬くんとスーツのお姉さんが近況報告をしてるのをただ聞いてるだけ
お母さんは僕のことをじっとみたり、時折コーヒーを飲んだりしてる
「 それでね、ころんくん 」
パンケーキが届いて、綺麗にお母さんが切ってくれて、それを一口食べようとしたところでスーツのお姉さんは僕に声をかけた
「 あと１ヶ月。そうしたらお家に戻れるよ 」
「 ……、え？ 」
「 そうなの。お父さんの退院が決まったから 」
お母さんは嬉しそうに笑う
もちろんスーツを着たお姉さんも
莉犬くんは、
「 良かったね！ころちゃん 」
莉犬くんも…笑ってた
僕は、笑えなかった
やったぁ！って言えなかった
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らふのすけ(プロフ) - 0107さん» お読み頂きありがとうございます😌 またどこかで彼らのお話書けたらなと思っております（小声） (2023年3月31日 3時) (
レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - K.M.さん» ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» こちらこそ改めてリクエストありがとうございました🙌中々難しいリクエスト…w頑張ります。しばしお待ちください (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
0107(プロフ) - よく笑う人は 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみにしてたのでいよいよ終わってしまうとなると少し寂しいですが… 笑 最後は笑顔で終えられるエンドになっていて読んでいて楽しかったです！ありがとうございます！🥰 (2023年3月25日 2時) (レス) @page34 id: 13b81967d6 (このIDを非表示/違反報告)
K.M. - 読みました…！すごくよかったです！ (2023年3月22日 12時) (レス) id: 646eff0921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らふのすけ | 作成日時：2023年2月21日 0時
