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桃side
自枠までまだ時間はあるけど、作業をするために早めに起きて他のメンバーの配信を聞きながら作業を行う
今はるぅとの個人配信中。次にころんの枠があって俺の枠だ
「 じゃあそろそろ時間時間ですし、ころちゃんが枠取ったらバイバイかな 」
なんてるぅとの声が聞こえて、あぁもうそんな時間かって作業の手を少し止める
「 ころちゃん起きてるのかな? 」
もうころんの枠が取られててもいい時間なのに、取られる様子もなくるぅとから少し焦ったような声が発せられた
「 …w もしかしたらまだ寝てるかもしれないのでもうちょっと僕ゲーム進めますねw 」
っていってるぅとが再度ゲーム画面を配信画面に映した
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「 あいつ寝坊?w 」
俺も心配になってころんに電話をかけてみるけど全然でない
[ 俺起きてるから先に枠とれるよ ]
るぅとにそうチャットを送ると、[ 1時間ぐらいなら伸ばせます ]と直ぐに返信が来た
[ 分かった。よろしく ]と直ぐに返信して、俺はころんに鬼電を続ける
さすがにこんなに出ないのはおかしいし、心配になってきて急いでアウターを羽織って家を出る
タクシーに乗っている間も電話を続けたり、るぅとに[今からころん家いくからもうちょい頑張って]と連絡をしてあっという間にころんのマンションに着いた
なんかあった時のためって、面白半分で俺に預けてきた合鍵を使う時が来たか…と思いながら鍵を開けて家に入った
シーンと鎮まった彼の家
「 ころーん、 」
まるでお化け屋敷みたいな声量で彼の名を呼ぶ
電気は消えてる。編集部屋にもいない
「 っ、あ、たぴ…ころんは? 」
ころんの愛犬が足元にトコトコと歩いてきて話しかけるとたぴちゃんは俺を案内するかのようにある場所に歩き始めた
「 …っころん? 」
明かりがついているドアを開けると、ころんはトイレの壁に寄りかかり項垂れていた
「 っ、どうした? 」
「 さ…とみく、ん……ッグス 」
目にいっぱいに溜めていた涙が、俺の顔を見るなりこぼれ落ちる
「 ごめん…、 」
「 気持ち悪いの? 」
「 、っ…出れなくて……あっち、行こうと、してんのに…… 」
っというと彼は突然口元を押えて便器に顔を突っ込み背中が波打った
「 ん、大丈夫大丈夫。リレーは何とかなってるから 」
彼の背中を擦りながら、熱もあることがすぐに分かって今のこの状態をどうしようか頭をぐるぐる回転させた
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リーベ - 夢代行サービス、とっても良かったです…!死ネタは苦手なのですがこちらのお話は最後まで泣きじゃくりながら読めました(ノД`)・゜・。素敵なお話ありがとうございました。 (8月20日 3時) (レス) id: 09300b9193 (このIDを非表示/違反報告)
はゆの(プロフ) - らふのすけさん» 了解しました! (2023年2月14日 13時) (レス) id: b5eb2ea323 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» 兄弟パロ!ありがとうございます🙌かしこまりました! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - はゆのさん» ありがとうございます🙇♀️予定ですが、46話での公開になると思います! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
すなねこ - かいてくださりありがとうございます!!めちゃ刺さりました、、。リクエスト失礼します!兄弟パロで桃くんいじめでおねがいします!!看病は赤くん中心で、できれば青くんが体弱くてみんな桃くんに気付けないシチュお願いします! (2023年2月11日 22時) (レス) id: 9b8c3c3801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年1月8日 2時