Symphony３【病系】【短編集】

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水side








「 、ん… 」


いつの間にかまた寝ちゃってたみたいで、おでこに感じた冷たさで目を開けると小さなお顔が頑張っている表情が見えた




「 るぅとくん、？ 」

「 ころちゃん、お熱つらい？ 」

「 辛くないよ、 」


ひんやりとおでこに感じたのは冷えピタで、多分るぅとくんが貼ってくれたんだよね





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「 るぅとくんは、学校行かなくて良かったの？ 」

「 うん。ころちゃんいないとやだから 」

「 そうなの、？w 」


こんなに好きが伝わって来ることが嬉しいことって僕、知らなかった




「 ころちゃんと公園で遊びたいの 」

「 遊びたいね。すぐ治すから明日は遊びに行こ？ 」

「 うん！ 」


彼が笑顔になってくれるなら、少し辛くても頑張れた






「 ころちゃんお薬嫌がらず飲めるんだね 」



薬を持ってきてくれた莉犬くんが褒めてくれたけど、本当はすごく嫌いだよ

苦いし、飲みずらいから…


けど、るぅとくんが大きな目でじっと見てくるからいい所見せなきゃって思って

だから頑張れたんだよ





「 るぅちゃん、ころちゃんが眠れないかもだから一旦下行ってよ？ころちゃんのお昼ご飯作るの手伝って 」

「 わかった。ころちゃんおやすみ 」


ぺらぺらと振られた手に振り返して、布団に横になる

リビングから聞こえてくる賑やかな声に耳を傾けながら、気がついたら眠っていた






＿






次に目を覚ましたらもうお昼の時間は過ぎてたみたいで、隣の布団でるぅとくんが眠っていた


リビングに降りると莉犬くんとジェルくんが片付けをしていた




「 ぉ、ころんおはよう 」

「 おはよ、 」

「 ご飯食べる？るぅとが手伝ってくれたんやで 」

「 ぅん 」

「 るぅちゃん疲れて寝ちゃったから、後で感想言ってあげてね 」

「 わかった 」


お粥をひとくち食べる

温かいご飯が沁みる。すっごく、本当にものすごく美味しかった




自分の部屋に戻って、まだ寝てるるぅとくんに呟く


「 美味しかったよ、ありがとう 」





もう冷えピタは冷たくないけどまだ貼っておこう


るぅとくんのおかげですぐ元気になれそうだよ





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よく笑う人はep.4−fin.


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