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赤side
「 っけほっ…ころちゃん、やけどした、? 」
「 痛い…、」
ころちゃんを連れてくるために、中庭に出てすぐ水で手を冷やす
「 熱かったね、…ッヒュ、ケホッ 」
「 、莉犬くん…? 」
水で手を冷やしながらだんだんと痛みが取れてきたのかころちゃんは平常に戻っていくのに、俺はほんの少しだけ煙を吸っただけでどんどん息が苦しくなる
「 …、っ、大丈夫、…コホコホッ 」
「 僕もう平気だよ 」
水を止めたころちゃんに冷凍庫から保冷剤を取り出して渡す
「 これ、当てといてね、…ケホッケホ 」
大きな瞳が潤んで揺れている
絶対にこれ以上苦しくなる前に子供たちの目の届かないところに行かなくちゃ
そう思って、苦しいのを必死に押えて作った笑顔でころちゃんの頭を撫でリビングを出た
階段を重い足取りで登りきったところで、俺の体は床に打ち付けられる
「 っ、ゲホッゲホ、ヒュー…ハッ、っげほ 」
「 ……っ、りいぬ!? 」
少し大人びたその声を聞いて何とか意識を保つ
「 莉犬…、立って…、部屋行くよ 」
「 さと、ちゃん…? 」
「 俺、そんな重いもの、持てないの知ってるでしょ 」
必死に俺を立たせようと腕を引っ張り上げられるから、何とか自分の体を動かしてさとみくんに部屋に連れていってもらった
「 、これ?薬 」
「 …っはっ…うん。ごほっ、ヒュゥ… 」
机の上に置いてあった薬を貰って、ようやく吸引が出来た
「 、っは……ありがと、さとちゃん…助かった 」
「寝とけよ」って俺の顔を見たさとみくんは言って部屋から出ていってしまった
体は重いままだし、息もまだ苦しいから素直にベッドの上に座っているとドタドタと忙しない足音がして部屋に入ってきたのはジェルくんだ
「 、莉犬! 」
「 ン…ごめん…、ジェくんw 」
「 ほんま…さとちゃんめっちゃ心配してたで 」
「 ごめん、ぁ、ころちゃん火傷……っけほ、あと、焼き芋の火…ゴホゴホ 」
「 あぁもう大丈夫やから全部。安静にしておくこと!な? 」
「 ……わかった 」
「絶対に休むんやで!」と、振り向きざまに更に念を押されてジェルくんは行ってしまった
ベッドの上で横になって目をつぶる。リビングから聞こえてくる子供たちの賑やかな声がすごく心地よくて気がついたら眠っていた
その後ジェルくんに最近隠していた発作の件を怒られたけど、それでも幸せって思えるんだ
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よく笑う人はep.3−fin.
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リーベ - 夢代行サービス、とっても良かったです…!死ネタは苦手なのですがこちらのお話は最後まで泣きじゃくりながら読めました(ノД`)・゜・。素敵なお話ありがとうございました。 (8月20日 3時) (レス) id: 09300b9193 (このIDを非表示/違反報告)
はゆの(プロフ) - らふのすけさん» 了解しました! (2023年2月14日 13時) (レス) id: b5eb2ea323 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» 兄弟パロ!ありがとうございます🙌かしこまりました! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - はゆのさん» ありがとうございます🙇♀️予定ですが、46話での公開になると思います! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
すなねこ - かいてくださりありがとうございます!!めちゃ刺さりました、、。リクエスト失礼します!兄弟パロで桃くんいじめでおねがいします!!看病は赤くん中心で、できれば青くんが体弱くてみんな桃くんに気付けないシチュお願いします! (2023年2月11日 22時) (レス) id: 9b8c3c3801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年1月8日 2時