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黄side
新幹線で東京に戻る日
僕は朝イチでさとみくんの病室を訪れていた
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桃「…あれ、どうしたの…?」
黄「…この前のライブの日…、何も出来なくてごめんなさい…!!」
ライブが始まってから自分の体調が少し変なことに気がついて
さとみくんが辛そうにしているのも分かってたけど
自分のことで精一杯だった
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なんとか呼吸を整えるけど
頭はクラクラして、フラフラしちゃう
「熱中症だね」
スタッフさんに言われて、すぐに莉犬が来てくれて
それからはもう自分がいかにいつも通りに
舞台上で輝けるかだけを考えていた
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ライブが終わって少し体調が回復して
さとみくんの状況の悪さに気がついた
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桃「…謝ること、なんもないじゃん……、」
黄「……、なんかもっとできることあったもん」
桃「るぅと、お前本当に優しいな…」
ふふって笑ってくれたその優しい顔で
僕の心は少し軽くなる
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桃「座りな…イス、」
ベットの横にある椅子に座る
桃「…ライブ中…、意識が飛びそうな時……、るぅとの声が聞こえたんだ
お客さんを、声荒らげて…煽ってる声
“ まだまだいけるよなぁ ”って
俺、その言葉に…滾って。最後まで…できた。
るぅとに…助けられたんだよ」
黄「ホントに?」
桃「うん。本当に。
だから、るぅと。お前はいつも…俺の頼りになってるよ」
手がゆっくりと僕の方に向かってきて
その手が俺の頭を優しく撫でた
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桃「…るぅとの作る曲も……、その歌声も、優しい声も……。
全部、全部、、沢山助けられてきた…
その優しさにも…、仲間思いなところも……、全部るぅとのいい所だから。
この俺が、憧れちゃうくらい…尊敬できる男だからな。るぅとは」
黄「…、うん!」
さとみくんの真っ直ぐな褒め言葉が
本当に嬉しかった
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黄「さとみくん、ありがとう」
桃「…おう、早く行けw
遅刻したら…、うるさいぞみんな…!」
黄「うん!待ってるからね、」
桃「おう!来てくれてありがとう」
さとみくんに笑顔で手を振って病室を出る
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その後、4人と合流して
さとみくん以外の5人とスタッフさんは東京に戻った
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らふのすけ(プロフ) - おーもちさん» コメントありがとうございます!道徳の教科書に乗れちゃうぐらい頑張りますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年2月14日 23時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おーもち(プロフ) - 初コメ失礼します!えっと…一つ言うとやばいです!語彙力はとっくに消えてます!とりあえず最高でしたぁ!これしか出てこなくてすまぬ…これからも投稿頑張ってください!道徳の教科書に載るのでは…? (2022年2月13日 7時) (レス) @page50 id: 971ff4286b (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - りいちゃさん» コメント、そして読んで頂きありがとうございます。物語も終盤です。これからもよろしくお願いします! (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - カプチーノさん» コメントありがとうございます!言葉選びは結構気にしながら作ってるので、そう言っていただけて嬉しい限りです^∇^ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りいちゃ - この話とても感動しました。つい一気に読んじゃいましたw 続きが楽しみです、更新がんばってくださいおうえんしてます!! (2022年2月5日 13時) (レス) id: 35dee12c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年1月11日 23時