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水side
病室に入る
さとみくんはベットの上で、鼻に酸素チューブをつけて
入ってきた僕たちをみてかすかに微笑んだ
声を出すこと
首を動かすこと
手を動かすこと
この3つしか今できないって言われた
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リクライニングを少し起こして
さとみくんを囲んでみんなで座る
桃「…みんな…暗っ…www」
紫「今、先生から説明受けてきた」
桃「うん。どうだって?」
紫「これからは車椅子の生活になるだろうって…」
なーくんはいつもの優しい声でそう言った
少しの沈黙が訪れる
そうだよね
突然そんなこと言われても混乱するもんね
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桃「…え、それだけ?」
紫「…え、」
水「は…」
帰ってきた予想外の答えにみんな言葉を失う
桃「…俺の病気……、そういうやつじゃん。
自分の体…見れば、、そんなこと分かるし…!」
橙「…ショックじゃないん?」
桃「…ショック?……、心の準備なら、とっくの昔にできてる。
それに…俺、せっかくなら……いい車椅子が良いなと、思って、、、
めっちゃ…、調べてたんだから……w」
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さとみくんの強さにはみんなが脱帽した
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桃「…悲しませて…、ごめんね。」
なんで僕達は
さとみくんに謝られているんだろう
さとみくんが謝る必要なんて全く無いのに
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紫「俺たち明日、東京戻るんだけど、、さとちゃんはもう少しココで…」
桃「うん…、そっか。予定より…長く、滞在してくれて…、ありがとうね」
水「毎日連絡するからちゃんと返信して。何かあったら隠さず教えてね。」
桃「お前は俺の彼女か…www」
さっき、女の先生から話を聞いた時
当事者でもないのに凄く辛かったし怖かった
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なのにさとみくんは
完全に心の準備は終わってるから余裕って感じ
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黄「…怖くないんですか?」
桃「…、」
黄「僕は辛いし怖いから、さとみくんがなんでそんなに普通なのか…、、分かりません」
桃「怖いよ。俺の為に、みんながそんな顔してくれるからさ
少しでも明るくいようって。ただそれだけ…」
僕たちのために
こんな状況でも、そんなに強く笑顔で居てくれるんだ
さとみくんはやっぱりすごい人だ
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らふのすけ(プロフ) - おーもちさん» コメントありがとうございます!道徳の教科書に乗れちゃうぐらい頑張りますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年2月14日 23時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おーもち(プロフ) - 初コメ失礼します!えっと…一つ言うとやばいです!語彙力はとっくに消えてます!とりあえず最高でしたぁ!これしか出てこなくてすまぬ…これからも投稿頑張ってください!道徳の教科書に載るのでは…? (2022年2月13日 7時) (レス) @page50 id: 971ff4286b (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - りいちゃさん» コメント、そして読んで頂きありがとうございます。物語も終盤です。これからもよろしくお願いします! (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - カプチーノさん» コメントありがとうございます!言葉選びは結構気にしながら作ってるので、そう言っていただけて嬉しい限りです^∇^ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りいちゃ - この話とても感動しました。つい一気に読んじゃいましたw 続きが楽しみです、更新がんばってくださいおうえんしてます!! (2022年2月5日 13時) (レス) id: 35dee12c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年1月11日 23時