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水色side
さとみくんの目が覚めて
お医者さんもほっとした様子を浮かべていた
僕達も張り詰めていた空気が
いつも通りに戻っていく
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「皆さん、少しお話いいですか」
いつもの東京の先生とは違う
女性の美人な先生が僕らを別室に呼んだ
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「さとみさんの病状のことです」
紫「はい…、全部教えて頂きたいです」
「分かりました。
倒れた原因は、病状の進行で呼吸器の筋肉がかなり弱っていたことです。
運ばれてきた時にはほとんど自発呼吸が出来ていない状態でした。
これは推測ですが、ライブの途中からそんな状態だったんだと思います。
いつ意識を失ってもおかしくなかった。最悪の事態も考えられるような状態でした。」
さとみくんは、そんな状態で舞台にたち続けていたんだ
さとみくんを褒めるような感情よりも、何してるんだよというような感情の方が大きく湧く
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「先程の診察で、全身の筋力低下が見られました。
現在は、起き上がることも困難だと思います
喋れているのは幸いでした。
ここにいるうちは沢山会話をしてあげて下さい。リハビリにもなるので」
紫「…、いつごろ東京に戻れますか?」
「体調次第なところはありますが、1週間から2週間ほどで東京の病院の方へ移動することは可能です。
その際は、車椅子でドクター同伴と言った対応となると思います」
紫「分かりました」
「それと、これはまださとみさんに伝えていないことなので皆さんからお伝え頂ければと思うのですが、、
さとみさんはもう自分の足で歩くことは出来ないと思ってください
きっとこれからは車椅子での生活になると思われます」
紫「……、わかりました…。」
明らかになーくんの声が小さくなるのが分かった
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いよいよ終わりが近づいている雰囲気を
何となく察知してしまったのが嫌で仕方なかった
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黄「もう望みはないってことなんですかね…」
橙「また、リハビリすれば…」
赤「辛いリハビリするのもさとみくんだから、リハビリすれば治るよ!なんて、軽い言葉言えないよ…」
廊下で小さくまとまる僕達は
なかなかさとみくんの病室に行けずにいた
紫「…今から伝えるので、大丈夫だよね?」
水「早い方がいいと思う」
乗り越えられるよ1人じゃないから
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らふのすけ(プロフ) - おーもちさん» コメントありがとうございます!道徳の教科書に乗れちゃうぐらい頑張りますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年2月14日 23時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おーもち(プロフ) - 初コメ失礼します!えっと…一つ言うとやばいです!語彙力はとっくに消えてます!とりあえず最高でしたぁ!これしか出てこなくてすまぬ…これからも投稿頑張ってください!道徳の教科書に載るのでは…? (2022年2月13日 7時) (レス) @page50 id: 971ff4286b (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - りいちゃさん» コメント、そして読んで頂きありがとうございます。物語も終盤です。これからもよろしくお願いします! (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - カプチーノさん» コメントありがとうございます!言葉選びは結構気にしながら作ってるので、そう言っていただけて嬉しい限りです^∇^ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りいちゃ - この話とても感動しました。つい一気に読んじゃいましたw 続きが楽しみです、更新がんばってくださいおうえんしてます!! (2022年2月5日 13時) (レス) id: 35dee12c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年1月11日 23時