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紫side
病院の人に頭を下げて泊まらせてもらう
スタッフさんが持ってきてくれたさとみくんの私服とバック
紫「…なんだろ」
バックの外ポッケの部分に入っている本みたいなもの
さとみくんが本読んでいるところなんて見てないから気になって手に取ってみる
紫「…日記…、?」
表紙にDiaryと書かれたその冊子
中を開くとさとみくんの字がびっしり書いてある
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6/20
倦怠感と寒気。食欲なし。
なーくんが配信をしていた。面白くてずっと聞いてた。俺の事褒めてくれてて嬉しい。
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7/30
月に1回の検診日。入院して欲しいと言われた。
最近、特に目がおかしくて歩くのもやっとな日があるから気がついていた。でも、ライブだけはやりたい。絶対に成功させたい。
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8/5
怖い。死にたくない。生きたい。
8/6
大丈夫。まだ生きている。笑おう。やろう。
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いつもより歪な文字で書かれている8/5
昨日を励ますように丁寧に書かれている8/6
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俺らの知らないところでここまで苦しんで悩んで
懸命に生きている
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そんなさとみくんを
俺のあの時の判断で…
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その日記をめくりながら
涙が溢れて止まらなかった
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さとみくんの手を握りながらずっと願った
お願いだから目を覚まして____
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朝一番で、るぅとくん以外の3人が病室に来る
水「おはようございます。なーくん、」
紫「あ、もうそんな時間か…、」
紫「るぅとくんは?」
赤「行きたがってたんだけど無理やり止めて休ませてる」
紫「そっか、」
橙「僕らが代わるんで、なーくんも休んでください」
紫「いや、俺は大丈夫だよ」
橙「ダメ!」
紫「ジェルくん。本当に大丈夫だから」
水「なーくん、休んで。お願い」
橙「なーくんまで何かあったら…俺、無理やから……、、」
大きな目にいっぱいの涙を溜めて言ったジェルくん
赤「なーくん。ジェルくんの気持ちも俺らの気持ちもなーくんと一緒だよ
さとみくん目が覚めたら絶対にすぐ呼ぶからさ」
紫「……、わかった」
席を立ってフラって立ちくらみがして
自分の限界を何となく察した
3人にさとみくんを任せて
ホテルに戻ったけど
中々眠れなかった
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らふのすけ(プロフ) - おーもちさん» コメントありがとうございます!道徳の教科書に乗れちゃうぐらい頑張りますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年2月14日 23時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おーもち(プロフ) - 初コメ失礼します!えっと…一つ言うとやばいです!語彙力はとっくに消えてます!とりあえず最高でしたぁ!これしか出てこなくてすまぬ…これからも投稿頑張ってください!道徳の教科書に載るのでは…? (2022年2月13日 7時) (レス) @page50 id: 971ff4286b (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - りいちゃさん» コメント、そして読んで頂きありがとうございます。物語も終盤です。これからもよろしくお願いします! (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - カプチーノさん» コメントありがとうございます!言葉選びは結構気にしながら作ってるので、そう言っていただけて嬉しい限りです^∇^ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りいちゃ - この話とても感動しました。つい一気に読んじゃいましたw 続きが楽しみです、更新がんばってくださいおうえんしてます!! (2022年2月5日 13時) (レス) id: 35dee12c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年1月11日 23時