生きる 2【stpr】

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紫side














ライブ終わりの舞台裏








さとみくんが倒れて


ドクターがすぐに駆けつけるけど


「救急車お願いします！」と第一声が響いて


心臓がキュってする






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「ななもりさん着替えてください」



付き合いの長いスタッフさんが


俺の着替えやら飲み物やら色々持ってきてくれて


目は決してさとみくんを離さずに手を動かす






正直自分のことなんてどうでもよかった


目の前でさとみくんは苦しんでいて


ドクターも、ここにあるものではどうでも出来ない様だった





俺のせいだ


罪悪感で息苦しい









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「救急車到着しました！」



公演が終わって30分弱

救急車が到着してさとみくんが運ばれていく





ドクターと一緒に同乗させてもらって


メンバーには色々落ち着いてからゆっくり来るように伝えてもらった








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((ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝｯ


「…っ、心停止！」



ドラマでしか聞いたことの無い音が車内に響いて


さとみくんを心臓マッサージするドクター達







紫「…さとみくん、……？」



電気ショックみたいのも何回かやって


何人ものドクターが手際よく動く









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しばらくして、何とか元に戻ったみたいだった



でも、その光景は脳裏から離れなかった










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病院について


奥まで入って行ってしまったさとみくんを見送って


ソファーに座る






手の震えが止まらなくて


嫌な考えが浮かんでくる頭をポカポカ叩いて


俯いた






床と、衣装のままの靴



あの時の判断が間違っていたんだ











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後悔と、罪悪感


何度も思い出すドクターが首を横に振った場面からの


多分時間で言うと2分も経ってないあの会話






紫「お願い…」




俺の判断で大事な人を亡くしてしまう


そんなことがあったら俺一生立ち直れない


なんて、こんな時でも自分のことしか考えられない俺は最低なんだろうか








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深夜の病院に俺1人



不安で涙も出ない





奥の方で音が聞こえれば


大体看護師さんが走り回ってる








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その後、メンバーと合流した


るぅとくんも元気になったみたいでよかった







処置が終わって先生に呼ばれるまでの時間


俺たちは、何も言葉を交わすことなく


たださとみくんの無事を祈っていた

















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