085 ページ35
.
紫side
((ﾄﾞｽﾝｯ
ライブの中盤
るぅとりーぬのパート中のことだった
鈍い音が響いて
さとみくんが地面に膝を着いて俯いていた
水「さとみくん！？」
息が出来ないのか、胸をぎゅっと押えて苦しそうにしている
ドクターが直ぐに駆けつけて
俺とジェルくんころちゃんの3人で見守る
.
.
ドクターが首を横に振った
医師の判断ではさとみくんをもう舞台に立たせることは出来ないということを意味した
.
紫「…ふぅ〜……」
頭を鈍器のようなもので殴られたような感覚
6人で最後まで立ちたい
成功させたい
ここまでのさとみくんの努力を裏切りたくない
.
でも、さとみくんを止められるのは俺だ
様々な感情が一瞬にして入り交じる
.
.
橙「なーくん、どうしますか」
水「……やるよね？最後まで…」
2人の震えた声が余計俺の判断を迷わせた
.
さとみくんに触れようと差し出した俺の手は震えていた
紫「……、さとちゃん、よく頑張ったよ…
あとは……、俺らに任せて…、、」
悔しい
悔しいよ俺は
.
でも、こんなに辛そうなさとみくんを見るのは
この悔しさよりも嫌なことなんだ
.
「そろそろ移動お願いします」
生のライブだ
ゆっくり判断を行う時間なんてない
紫「…いこう、、っ、！」
さとみくんの元を去ろうとした時
俺の手を掴まれた
桃「…なーくん………、俺…、大丈夫っすよ…ﾍﾍｯ」
ドクターの治療の手を振り払って立ち上がろうとするさとみくん
紫「……、」
桃「…まだ……、できる…っ！」
紫「…いや…、」
フラっと立ち上がったさとみくんは、俺に抱きついてきた
桃「……これが…最後だから……、ﾊｧｯ…、多分そうなんだ…ｯﾊｧ……、、だから…お願い………、、」
耳元で俺にしか聞こえない声量で言った
.
紫「ドクター、今ここで処置は可能な状態ですか？」
「即効性のある処置は少しなら…、でも、、」
紫「…分かりました。じゃあお願いします。」
俺にほぼ体重をかけて、荒い息を続けるさとみくん
その肩を持って顔を合わせる
紫「MC延長させてもいいから。次はないからね」
桃「…ありがと……、」
俺の判断は間違っていたのかな
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らふのすけ(プロフ) - おーもちさん» コメントありがとうございます！道徳の教科書に乗れちゃうぐらい頑張りますね٩(ˊᗜˋ*)و (2022年2月14日 23時) (
レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おーもち(プロフ) - 初コメ失礼します！えっと…一つ言うとやばいです！語彙力はとっくに消えてます！とりあえず最高でしたぁ！これしか出てこなくてすまぬ…これからも投稿頑張ってください！道徳の教科書に載るのでは…？ (2022年2月13日 7時) (レス) @page50 id: 971ff4286b (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - りいちゃさん» コメント、そして読んで頂きありがとうございます。物語も終盤です。これからもよろしくお願いします！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - カプチーノさん» コメントありがとうございます！言葉選びは結構気にしながら作ってるので、そう言っていただけて嬉しい限りです^∇^ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りいちゃ - この話とても感動しました。つい一気に読んじゃいましたw 続きが楽しみです、更新がんばってくださいおうえんしてます！！ (2022年2月5日 13時) (レス) id: 35dee12c52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らふのすけ | 作成日時：2022年1月11日 23時
