Symphony【病系】【短編集】

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黄side








荷物をまとめてさとみくんの家に向かう




「 ちゃんと警察にも事務所にも伝えてどうにかしてもらおう 」

「 …うん、 」

「 大丈夫。るぅとはよく耐えたよ 」


さとみくんのその言葉がちゃんと僕の強ばりまくっていた心をとかしてくれるように感じた





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さとみくんの家に着いて、玄関までお迎えに来てくれた猫ちゃんに頬が緩む



「 るぅとはもう寝な。全然寝れてないだろ 」

「 …、でも 」

「 でもじゃない。もう時間も遅いし明日ちゃんと動こう 」

「 、うん 」


シャワーを借りて、寝室に入る




「 ほんとに僕がベッドで寝ていいの？ 」

「 ん？いいよ。俺まだ動画撮るから 」

「 ごめんね、 」

「 謝るの禁止。問題ないから 」


もう感謝してもしきれないくらいだけど、ふわふわのベッドに入って気がついたら眠っていた





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「 おはよ、 」

「 おう、おはようるぅと 」


シャワーを浴びてきたのか濡れた髪のままさとみくんはペットに餌を上げていた




「 寝れた？ 」

「 うん、すっごく 」

「 よかったw 1回覗いた時も爆睡してたっぽいしな 」


「さっきコンビニ行ってきた」と、朝ごはんまで用意してくれていて、ふたりで食べてそのまま事務所に向かった




事務所で僕のストーカー行為について話して、警察にも話して、ちゃんと警察が動いてくれることになった


インターホンの録画も残っているためすぐ捕まると思います。と警察の方が言っていた通り、想像よりも早くストーカーさんは捕まった



僕の熱狂的なリスナーさんだったらしい





「 、るぅと帰るんか 」

「 うん。ありがとうねさとみくん…なんかお礼しなくちゃね 」

「 いいって別にw 」

「 いやいや、…じゃあ誕生日プレゼント！期待しててください 」

「 え、wまじ？ 」

「 まじ、 」



期待しててねさとみくん

こんなに沢山くれた恩、ちゃんと返すから




「 じゃあ楽しみにしてる。るぅとからの愛のプレゼントw 」

「 愛…w 」


そういえば、手紙にいつも“愛しテイまス”って書かれてたな…




「 さとみくんは僕たちのこと愛してます？ 」

「 ははっ、なんでそれw
愛してるに決まってるだろ、仲間なんだから 」



その時の 愛している は怖くて恐ろしい言葉だったけど

さとみくんからの 愛している は、言われて凄く嬉しい魔法の言葉だ





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愛しテイまス−fin.


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