Symphony【病系】【短編集】

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橙side








次の日、朝起きた瞬間から後悔した


昨日捻った足首はパンパンに腫れ上がり、立ち上がるのも痛いくらいだったから




痛みを誤魔化しながらなんとか帰ったり昨晩

家に着いた開放感と、押し寄せてきた疲労で何もケアせずに眠ってしまったのがダメだった





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橙「 、最悪や…… 」

なんてひとりの部屋で呟きながら、なんとか痛み止めを飲み湿布を貼りテーピングをして、リハーサルへと向かった



今日は、LIVEの通し練習

オープニングから一公演を通して、着替えの時間の確認とか色々細かな確認をしていく大事な日だ





橙「 おはよう〜 」

リハーサル室に着くと、珍しく一番乗りのるぅちゃんが自慢げな顔をして待っていた




黄「 おはようございますジェルくん。遅いですね 」

橙「 いや遅くないやろ別にw 」

黄「 この優秀な僕よりってことですよ！ 」

なんて、元気いっぱいの彼のその笑顔に少し元気を貰えた






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リハーサルが始まった


さっきもう1回飲んだ痛み止めが効いているのか足の痛みはあまり感じない






「 ここで着替えですー！ 」


実際に本番で着る衣装に着替えて行うリハーサル

衣装チェンジの度に足首に巻いているテーピングがバレないようにとヒヤヒヤしていた




そしてやってきた、昨日みんなで居残り練習までしたダンス曲

練習の成果あってか踊りは結構揃ってたしミスもあまりなくいい感じだった


足は、正直激痛やったけどなんとか乗り越えた





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桃「 じゃあ俺とジェルがこっちのトロッコってことか 」

赤「 そうだね、移動距離結構長いけど間に合うかな？ 」

桃「 んー、会場でそこも確認だな 」


橙「 …… 」

黄「 ジェルくん？ 」

橙「 、ん、？ぁ、なに？ 」

黄「 今話聞いてました？ 」

橙「 あ、ごめん聞いてなかったわ…w 」

桃「 おい、ジェルぅw 」



ダンス曲が終わってから足が僅かに震えていて、冷や汗も止まらんし、気分は全然良くない


さとちゃんが笑いながら俺を小突いた

それにちょっとよろけただけなのに痛めている方の足に激痛が走り、俺は顔を顰めてしまった







黄「 ジェルくん 」


それを見逃さなかったのはるぅちゃんやった




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