Symphony【病系】【短編集】

04_cherish【黄×桃】* ページ15

リクエストありがとうございます🥲
立て続けに頂けると思ってなくて嬉しい限りです⸜(*ˊᗜˋ*)⸝

▶︎高熱を我慢し悪化

━━━━━━━━━━━━━━━

黄side








さとみくん莉犬が熱出した。これ買ってきて欲しい


タクシーの中で、鳴ったスマホ

その内容に、運転手さんに目的地の近くのドラッグストアで降ろしてもらうように変更した




今日はレコーディングの日でさとみくん、莉犬、僕の順番でレコーディングすることになっているから莉犬の次の番の僕におつかいの連絡が入ったんだろう





.






ドラッグストアについて、タクシーを降りる

買わなきゃいけないものを探しているはずなのに、なんかぼーっとしてカゴの中は空のままとぼとぼと店内を歩く




「 、あちがう…買わなきゃ…… 」

「 とりあえず水と、なんか分かんないけど薬と…あとなんだ？ 」

「 あ、冷えピタも買っとくか… 」


体がなんか熱くて、ぼーっとする、視点があまり定まらなくて値段表記を読むのに一苦労だ

会計を済まして、歩いてスタジオまで向かう


重たくなった荷物と、強い日差しにハァハァと息が切れていく






ようやくスタジオに着いたと思えば、入ってすぐ控え室でソファーで横になっている莉犬が目に入った


あぁ、僕も今すぐそのに倒れ込みたい…と思いながら崩れた服装を整える





.





「 ……ん、るぅちゃん、？ 」


真っ赤な顔をして眠っていた莉犬のおでこを触ると、ふわっと目を開けた莉犬




「 、おはよう…莉犬。お薬とか色々買ってきましたよ 」

「 …ありがと、ｹﾎｯ、 」

「 うん。あ、冷えピタ貼る？ 」

「 …うん、！ 」


こんなに辛そうな莉犬を見ていると僕のことなんて後回しでいいや



莉犬のおでこに冷えピタを貼る


「 …ん、るぅちゃん、、 」

「 ん？どうした？ 」

「 体、熱くない…？ 」

「 え？w 」

「 …るぅちゃんも、風邪引いてる？ 」

「 いやいやそんなことないよw
僕そろそろ行くから、ちゃんと寝てるんだよ？ 」



莉犬に向けて作った笑顔は部屋を出た瞬間にすぐ消えた

壁にもたれかかる形でしゃがみこむ






「 、ｯﾊｧ…やばっ、 」


水を飲んで、少し休んで…誰にも見られていないか周りを確認して立ち上がる

少しクラっと来たが何とか堪えて、レコーディングルームに入った




.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す