隣の席のあいつ【桃】

Chapter01−隣の席のあいつ ページ3

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「 ふあぁ〜 」



なんで学校ってこんなに朝が早いんだろう

そんな、考えても意味の無い疑問が浮かぶ朝







『 朝からでっけぇあくびw 』


出た出た、私の天敵 隣の席のさとみくん

いつも登校時間ギリギリに来る彼が席に着いた瞬間にチャイムが鳴った






「 関係ないでしょ 」

『 絶対俺より長く寝てるくせになんでそんなに眠そうなの？w 』

「 別にいいでしょ、文句ある？ 」

『 無いですよ〜、まぁ朝から怒るなって 』




ちょっと顔がいいからって、ちょっと勉強ができるからって、ちょっと運動ができるからって…

いつもヘラヘラして、私にちょっかいかけてきて…


本当に、なんでこんなやつがモテてるの？







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授業中、何やらペンを走らせるさとみくんをチラッと覗く


またなんかラクガキしてるじゃん




彼の教科書落書きだらけなんじゃないの？






「 …何書いてんの 」

『 、カンニングやめてください 』

「 してないでしょ、 」



結局、得体の知れないその何かは分からないまま授業が終わった


答えが気になっていたが、授業が終わるとすぐ女の子に囲まれてしまうさとみくんと話すことは出来ず諦めた






これだから人気者は……






でも、皆さんきっと引きますよ

さとみくんの上手いとは言い難いその絵を見たらね








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