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「 ねぇ、どこ行くの?なんで山登り? 」
『 山登りじゃないって!w あと少しかな 』
街から少し外れたところにある長い長い階段を上る
至る所から、うるさい虫の鳴き声や聞いた事のない動物の声が聞こえるのが少し怖い
『 ほらもうちょっとだよ 』
階段を登って、開けた場所に着いた
「 初めて来た 」
『 ここはこの時間が1番綺麗なんだ 』
「 …すっご、、 」
街が全部見える、丘の頂上
自分の通っている学校や、沢山の家の光と
空に浮かぶ無数の星屑
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『 なんで、家出なんてしたの? 』
しばらく夜景を見たあと、莉犬くんが優しく聞いてきた
「 進路のことで、揉めて…、私はここ出て一人暮らししたいって言ったのに止められて… 」
『 うわーそっか、 』
この街が嫌いだった
何も無いし、遊びに行くにも時間がかかる
一人暮らしには憧れがあったし、
進学はそのきっかけとして十分だと思うし、都会でキャンパスライフを送りたいって思っていた
なのに、それがダメなことみたいに私の意見もちゃんと聞かずに否定ばかりされるのが嫌だった
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いつの間にか全部を話してしまっていて、キラキラの夜景が滲む
『 俺も実家出たいって思ってたな、あの時。俺と一緒だね 』
夜景を映す莉犬くんの瞳はキラキラと輝いている
『 でも、この夜景はここでしか見れないしな〜 』
「 莉犬くんも私の一人暮らし否定するの? 」
『 いや!しないよ。Aなら一人暮らし出来ると思うし 』
ニコッと笑って私の肩に手を置く
『 でも俺ちょっと心配 』
「 え、なんで? 」
『 こんな可愛い子都会行ったらモテまくっちゃうよ? 』
「 はっ、!? 」
めちゃくちゃ普通に驚いて照れてしまう
『 ふはっ、w 』
「 …モテるかな?私 」
『 モテるよ!可愛いもん 』
こんなに可愛いって素直に言うのダメだよ。照れちゃうじゃん
『 …よしっ、帰ろっか 』
「 え、だからぁ、 」
『 親にまたなんか言われたら俺に言いな?
俺が説得できるかはわかんないけど、お父さんと話すことぐらいはできるから 』
その顔はいつもより逞しく思えた
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家出少女と星屑【赤】−fin.
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隣の席のあいつ【桃】
ついに公開しましたァ!是非とも読んで頂きたい(--;)
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らふのすけ(プロフ) - あたおかほっとけーきさん» お、もう消してしまったから相当ラッキーだね。テスト?何の心配もない笑って誤魔化そう!w (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ネコ日和。さん» お久しぶりです!コメントありがとうございます😊 移行しましたので是非ご覧ください( ˶¯ ꒳¯˵)👍🏻 (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - nozomi uedaさん» コメントありがとうございます!それは個々人のという解釈で合ってますか?それとも赤さん×黄さんの同性愛的なお話ですかね?(同性愛の場合フラグを立てないと書けないため本作品でのリクエストは申し訳ないのですがお答えできないです) (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - いづ@ころりすさん» ありがとうございます☺️ (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - しゅあ。さん» でしょ!!いいのあるかなーと探してたら奇跡的に見つかりました!w (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年9月16日 16時