家出少女と星屑【赤】 ページ24
.
「 もう知らない!私出ていくから! 」
自分の怒りに任せ、家を飛び出す
時刻は22:17
外はもう真っ暗だし、こんな片田舎では一通りも少ない
『 、あれ?Aなにやってんの 』
しばらく歩いた後、反対側から歩いてきた青年に声をかけられる
隣の家に住むお兄ちゃんの莉犬くんだった
「 家出したの! 」
そう言って、莉犬くんの顔もしっかり見ずに彼の横を通り過ぎる
『 ふーん、w 』
「 なんで笑うの!嘘だと思ってるでしょ 」
『 ん?いや実際1人でここにいる訳だし、嘘だとは思ってないよ 』
なんて言いながら、にやにやしている
「 もう行くから、じゃあね 」
ずんずんと道を進む、振り返らないけど何となく後ろを誰かが着いてきているのが分かって振り向いた
「 なんで着いてくんの!やめてよ 」
『 えぇ、やだよ 』
そんな言葉を無視してまた歩き始めるけど、何度帰ってって言っても莉犬くんは俺の少し後ろを着いてくる
「 ねぇ、! 」
立ち止まって後ろをちゃんと振り向いて言う
「 なんで着いてくんの!?家出中なんだよ! 」
『 ふはっ、大真面目な顔して「家出中なんだよ!」って叫ぶ人いるんだww 』
大口開けて笑う彼に、恥ずかしくなる
『 ずっと着いてくよ俺はどこまでもね 』
「 なんでよ!やだ 」
『 俺もやだ 』
これはもう振り切るしかない、と走り出すけど何個も年上のお兄ちゃんに走力が敵うはずなくすぐに捕まってしまった
「 離してよ 」
『 やだって言ってんじゃん 』
「 帰れって言ったって聞かないからね! 」
『 1回も帰れなんて言ってないでしょ 』
そう言って、彼は私の手首を離す
『 俺も家出中だから今 』
「 …え、いつから 」
『 今から?w 』
「 なにそれ、 」
『 Aと一緒に俺も家出するわ 』
そう言って、今度は私の少し前に立って歩き出した
私は、無意識に莉犬くんについて行った
.
279人がお気に入り
「すとぷり」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らふのすけ(プロフ) - あたおかほっとけーきさん» お、もう消してしまったから相当ラッキーだね。テスト?何の心配もない笑って誤魔化そう!w (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ネコ日和。さん» お久しぶりです!コメントありがとうございます😊 移行しましたので是非ご覧ください( ˶¯ ꒳¯˵)👍🏻 (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - nozomi uedaさん» コメントありがとうございます!それは個々人のという解釈で合ってますか?それとも赤さん×黄さんの同性愛的なお話ですかね?(同性愛の場合フラグを立てないと書けないため本作品でのリクエストは申し訳ないのですがお答えできないです) (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - いづ@ころりすさん» ありがとうございます☺️ (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - しゅあ。さん» でしょ!!いいのあるかなーと探してたら奇跡的に見つかりました!w (2022年10月26日 0時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年9月16日 16時