ほっとらて【短編集】

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多分こんなこと、普通の女子高生ならやらないことなんだろうな



学校で何度も何度も体を重ねるなんて







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好きとか、彼氏彼女の関係であるとか



私たちの関係はそういうものでは無い






ただ、ただ、体を重ねているだけの関係










求められるのが嬉しくて、その快感に溺れて、私は彼に体を許す








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「 なんでさ、ジェルくんは旧校舎組なんだろうね。勉強だってできるじゃん 」



ジェルくんは、私に勉強を教えてくるぐらい勉強もできるし

他の旧校舎の人たちと比べれば全然変じゃない






『 、俺はこんな性格やからなぁ 』


そう言って無理に作る硬い笑顔

貴方はいつもそう笑うけど、何を抱えているの？






『 旧校舎でええんよ。このままで俺は…けど、 』

「 けど？ 」

『 Aはずっと俺のそばにいて欲しい 』



そう言って、また私の顔にキスを何度も落とす







「 うん、私もだよ 」

『 ……、そばにいてな…、A…ﾝｯ 』



何度も私の名前を呼んで、私を絶対に離さないように爪が食い込むくらい強く握る







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彼は、寂しさを体の関係でしか解消できない人









『 俺ん事、悲しい人とか思ってんやろ 』




帰り際、今にも泣きそうな顔をして言うジェルくん


いつもいつも帰り際にはそう聞いてくる





だから私は飛び切りの優しい笑顔で、彼を後ろから抱き締めて言う



「 そんなことないよ。私の大好きな人はあなた一人だよ 」






あなたの心に、少しでも暖かさと光が宿るなら


私は何度でもあなたに体を捧げるよ











あなたは違うだろうけど、私はあなたを愛してますから＿＿＿＿





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旧校舎【橙】−fin.



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