ほっとらて【短編集】

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『 お前、いいのかよ…俺なんか匿って 』

「 別にバレなきゃいいわよ 」

『 …俺、地下国民だぞ 』






この国は、4つの国民に分けられている


生まれた瞬間にそれは決まり、殆どの場合その位は変わることなくその生涯を終える




王族、貴族などが当てはまる 第一国民 国民の約8%

一般家庭の富裕層が当てはまる 第二国民 国民の約15%

一般的な家庭が当てはまる 第三国民 国民の約64%

そして、貧困･飢餓状態の国民が当てはまる 地下国民 国民の約13%


法律で、地下国民は第一国民と会話することさえ禁止されている









『 …お前バレたら今の地位失うぞ 』

「 私の心配の前に自分を心配された方がいいんじゃないんですか？ 」

『 うっせ 』




「 でも驚きました。巷を賑わせる怪盗がこんなに若い方だったなんて 」

『 …俺、怪盗なんて呼ばれてるんか 』

「 はい、最近ではもう知らない人は居ないんじゃ無いですかね 」

『 ははは、なんかカッケーじゃん俺 』

「 何一つ褒めてないですけど 」




すぐに調子に乗るところ


クールそうに見えて意外とそんなこと無いのかも






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「 また明日の朝来るわ。それまで大人しくしているように 」

『 …、俺はお前を信じていいんか 』

「 さぁどうでしょうね。でも、これだけ言える
私は、貴方にその指輪を返してもらうまで地の果てまで追いかけるわ 」

『 ふっ、朝メシ楽しみにしてるわ 』



そう言って彼はベットに横になる








誰が、アンタなんかにご飯なんて用意するもんですか



さっさと指輪を取り返して警察に突き出してやる









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