. ページ37
.
『 ねぇさとみくん、どうしたらいいかな 』
「 …… 」
『 ねぇ聞いてる!?僕、真剣なんだけど! 』
「 うるせぇなぁwww 聞こえてるよ 」
さとみくんの家に入り浸って2日
もう頭の中は彼女のことでいっぱいだ
彼女はやっぱり浮気なんてしてないと思う
本当は謝って、家に帰りたいんだけど
僕の要らないプライドが邪魔をして一歩踏み出せない
.
「 なに、どうしたいの? 」
『 ……家に帰りたい…です、 』
「 じゃあ帰ればいいじゃん 」
『 そんな軽い問題じゃないんだって! 』
「 はぁ?w 家帰って、彼女に謝るなり、何してたか聞くなりすれば終わる話じゃん。
浮気なんてしないんだろ?お前の彼女は 」
『 そうだけど…、さとみくんなら出来るかもしれないけど…… 』
あーもう、ってこんなうじうじしてる僕に腹を立てたのか
さとみくんは頭を掻きむしって、険しい顔をしている
「 よし、じゃあ行くぞ 」
突然僕の手を引いて、歩き出したさとみくん
家を飛び出して、タクシーに乗った
『 どこ行くの? 』
「 ころん家。俺もついて行ってやるから、それで全部解決でしょ 」
『 え?は?待って待ってよ 』
「 待たない。てかもう待った 」
何を言おうか、どうしようか
ドキドキして悩んでいるとあっという間に家に着いた
.
ドアを開ける
長い廊下をゆっくりと歩き、リビングへの扉を開けた
((パンッ! パンッ!
「「 ころちゃん、お誕生日おめでとーう!!!!! 」」
『 ……へ…? 』
装飾されたリビング、クラッカーが鳴り響き、僕の家に居る笑顔の彼女とメンバー達
「 ごめんねコソコソしてて。これの準備してたの 」
机の上に置かれた綺麗な誕生日ケーキ
『 え、え、なにこれ 』
「 誕生日おめでと、ころん 」
肩をぽんと叩いてさとみくんは笑顔で言う
『 え?全部知ってたの? 』
「 うん。わざと引き留めるように言われてた。作戦成功 」
全部僕の勘違いだった
僕を見る笑顔の彼女が、キラキラと輝いている
『 ありがとう!それに…良かったぁ 』
安堵と嬉しさで、ほろっと涙が落ちた
「 隠しててごめんね、ころちゃん大好きだよ 」
『 A…! 』
いつもは恥ずかしくて人前じゃ絶対やらないけど
僕は、彼女を目一杯抱きしめた___
.
水さんお誕生日特別編−fin.
.
水さんお誕生日特別編−余談→←水さんお誕生日特別編−0529
205人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみぶどう - 初コメ失礼します!🙌らふのすけさんの小説ずっと読んでるんですけど、毎回毎回とても素敵なストーリーで、ドキドキィとワクワクゥが、もうヤバいです🥲これからも頑張ってください!! (2022年8月5日 21時) (レス) id: ecd258f0aa (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ヒアヤさん» ヒアヤさん!何度もコメント本当にありがとうございます☺️うるっとなんて最高の褒め言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願いします٩(ˊᗜˋ*)و (2022年6月6日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - たこ天さん» たこ天さん!コメントありがとうございます😌うわぁそう言っていただけるの凄く嬉しいです。これからもよろしくお願いします( ¨̮ ) (2022年6月6日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒアヤ - 次回も楽しみにしています!頑張ってください! (2022年6月6日 7時) (レス) id: 21aa03ab93 (このIDを非表示/違反報告)
ヒアヤ - お知らせ把握です!とりあえずジェルくんがふんわりしてて優しい感じで好きでs((( もう…あの6周年のやつでうるっときちゃいましてwらふのすけさんはライブ行かれたんですね!私もいつか行ってみたいです…そんなことはさておき、今回も最高でした! (2022年6月6日 7時) (レス) @page46 id: 21aa03ab93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年5月9日 22時