ほっとここあ【短編集】

赤い屋根の大きなお家【赤】** ページ31

リクエスト作品です
ありがとうございました(〃▽〃)

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『 Aちゃんは、今日も綺麗だね 』




彼の家、私のために用意された真っ白のベット


彼が用意した無地の高級ナイトウェア







『 真っ白で、お人形さんみたいに綺麗 』


私の足をするすると撫でながら、耳元に囁かれる





「 んふふ、擽ったいよ 」

『 え？これが？w 』

「 うん。…近い 」

『 本当に可愛くて綺麗だねAちゃん 』



莉犬くんは優しい顔して私を抱き締めている







「 …準備しなきゃ 」

『 あ、今日予定あるんだっけ 』

「 うん 」

『 誰と？ 』

「 大学時代の同級生だよ 」

『 男？ 』

「 違うって。昨日も言ったじゃん 」




誰とどこに遊びに行って、何時に帰ってくるか

それは絶対に言わなきゃいけないし、予定の時間に1分でも家に着くのが遅れると電話が鳴り止まない



『 大切だからだよ 』って言われるけど、正直もう少し遊ばせて欲しいなと思っている







『 え？その服で行くの？こっちの方が似合ってるよ 』

「 そうかな？ 」

『 うん。透けてんじゃん絶対だめ 』

「 なんで？だって男の人いないよ 」

『 行く店には男の人居るじゃん。ダメ着替えて 』




彼が指定した服に着替える


そうしないともう行かせてくれないから










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「 完全に束縛だね。しかも度が過ぎてきてる 」


大学の同級生に会うって言うのは嘘で、私はカウンセラーをやっている知り合いに相談しに来ていた

内容はもちろん莉犬くんのこと


行き過ぎた束縛には、心理的な疾患の可能性もあるらしい






「 そう、、なのかな？ 」

「 好きなの？そんなことされて 」

「 ……好きだよ？ 」


好きってなんなんだろう

今もこうして、何通も心配のLINEが届いていることも好きだからなのかな







「 なんかあったらすぐ言うだんぞ、助けに行ってやっから 」

「 …うん。ありがと 」


こんなところに彼と2人でいるのがバレたら

私はきっと終わりなんだろうな



だけど、莉犬くんと一緒に居続けたいから

そのために、私は彼を救いたい



出会った頃みたいに優しくて、可愛くて、かっこいい彼氏でいて欲しい



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