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「 へぇ〜こんなお洒落なお店あったんだ 」
『 俺、結構ぶらぶらするの好きで、見つけちゃったんです!
Aさんと来たいなって思ってて… 』
彼と一緒に帰るようになってから1週間
彼が誘ってくれたお洒落なカフェに来た
『 何飲みますか? 』
「 んー、私こういうの凄く悩んじゃうタイプなんだよね 」
『 あぁ、俺もです。色々気になっちゃいますしね 』
「 そうそう 」
結局私はミルクティーを、彼はアイスコーヒーを頼んだ
「 さとみくんは私の事どう思ってるの? 」
気になってることを聞いてみた
「 私はさ、もっとさとみくんのこと知りたいなって思ってるよ 」
『 俺もです 』
「 ……ねぇ、私たち付き合わない? 」
『 …へ? 』
伏し目がちだったさとみくんの大きな瞳がぱっと私を映す
「 私、多分。いや絶対さとみくんのこと好き。だからさ…もし良かったら…付き合ってくれませんか? 」
早く動く心臓、さとみくんの潤んだ瞳が揺れる
『 ちょっと、トイレ… 』
ガタンと音を立て足早に彼は行ってしまった
悪いことしたかな…
ダメだったかな…
もしかしたら、私の勘違いなのかな
不安でいっぱいの数分間
届いたドリンクに手をつけることなく眺めていた
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『 ごめん 』
戻ってきたさとみくんが、席に着く
「 いや…k 」
『 夢じゃないじゃん 』
「 ……え? 」
その言葉にぱっとさとみくんを見ると、頬を抓ったのか赤く跡がついていた
『 こういうの俺から言うものですよね。うわっ最悪だ
でも、すっごく嬉しいです!』
興奮気味に早口で言うさとみくんに感情が追いつかない
「 …、ぇ、ぇ? 」
『 でも、ちゃんと俺から言わせてください 』
珈琲を1口飲んだ彼が、私を見る
『 Aさん。僕と…付き合ってくれませんか 』
「 もちろん。よろしくお願いします 」
彼が差し出した手を握る
白くて、大きくて、綺麗な手に包まれた
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外は相変わらずの雨…
ではなくて、雲の隙間から青が覗いている
『 また来ましょうね 』
「 うん 」
お店を出て、2人で歩く
傘はさしてないけど、肩が触れ合うくらいの距離で
水溜まりに映る2つの影
それと、
『 あ、虹だ 』
逆さまに映る7色の虹
空までもが私たちを祝福してくれている___
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逆さまの虹【桃】−fin.
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あーなんか30点って感じ(´・_・`)
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うみぶどう - 初コメ失礼します!🙌らふのすけさんの小説ずっと読んでるんですけど、毎回毎回とても素敵なストーリーで、ドキドキィとワクワクゥが、もうヤバいです🥲これからも頑張ってください!! (2022年8月5日 21時) (レス) id: ecd258f0aa (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ヒアヤさん» ヒアヤさん!何度もコメント本当にありがとうございます☺️うるっとなんて最高の褒め言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願いします٩(ˊᗜˋ*)و (2022年6月6日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - たこ天さん» たこ天さん!コメントありがとうございます😌うわぁそう言っていただけるの凄く嬉しいです。これからもよろしくお願いします( ¨̮ ) (2022年6月6日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒアヤ - 次回も楽しみにしています!頑張ってください! (2022年6月6日 7時) (レス) id: 21aa03ab93 (このIDを非表示/違反報告)
ヒアヤ - お知らせ把握です!とりあえずジェルくんがふんわりしてて優しい感じで好きでs((( もう…あの6周年のやつでうるっときちゃいましてwらふのすけさんはライブ行かれたんですね!私もいつか行ってみたいです…そんなことはさておき、今回も最高でした! (2022年6月6日 7時) (レス) @page46 id: 21aa03ab93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2022年5月9日 22時