生きる【stpr】

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桃side














気づいた時にはもうベットの上で


もう見慣れたな


なんて思ってしまう真っ白な天井






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メンバーの悲しそうな顔



それを見る度に



すとぷりを辞めようと決意してなーくんに相談したあの日を思い出す



あの日の決断は間違っていなかったのかなって










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俺が1人になれば



みんなに俺の前で無理して笑う



そんな辛い思いをさせなくて済んだのかなって







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考えれば考えるほど



何が正しいかなんて分からなくなって



ごちゃごちゃな感情に追い打ちをかけて



頭はまるで怪力で潰されるリンゴのように



ずっとプレスされるような痛みを感じ目を閉じた







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「さとみさーん」


女の人の声が聞こえて目を開ける






いつの間にか眠っていたみたいで


目が覚めたら、朝の血液検査と検温の時間だった







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「熱少し高いですね。頭痛はどうですか？」


桃「…んー今は無いです。昨日の夜は酷かったですけど」


「分かりました。辛かったらすぐにナースコール押してくださいね。ここは遠慮する場所じゃないですから」





声が若々しくて寝ぼけた俺には美人な看護師さんに見えていたけど


よーく見ると母親くらいの年齢のベテラン看護師さんみたいな人だったわ







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朝ごはんを食べて、薬を飲んで


少ししたら担当医の先生が来た







「お体どうですか？」


桃「まぁまぁですかね」


「昨日お話できる状態じゃなかったので、今お話したいと思うんですけど…」




そう言って話し始めたのはもちろん俺の病状のこと








何があったのか、どんな症状があったのか、原因は思いつくか



などの質問をされ、全て正直に答えた







「薬は何回分くらい飲み忘れたか分かりますか？」


桃「朝、昼です。でも最近は救急用を1日1回は飲まないと辛かったんで、それも含めると3回分ですかね」


「…なるほど」





やっぱり話すだけで少し心持ちは変わるもので


先生に病状や不安を言えたことで心が少し軽くなった気がした








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薬をこれ以上増やしすぎると


体がどんどん薬に慣れていって


効き目が無くなってくる



という説明を受け


なるべく薬に頼らない他の治療法を見つける


という方針に決まった









入院期間予定は1ヶ月





また、孤独との戦いが始まる













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