生きる【stpr】

033 ページ33

.


赤side













さとみくんが倒れた


救急車で運ばれて、今は病院







赤「ころちゃん、大丈夫？」


水「…うん……。」




目の前でさとみくんが倒れたから


ころちゃんが1番ショックだよね


怖かったよね








.









先生の話を聞きに行ってたなーくんとジェルくんが戻ってくる



紫「このまま入院だって。もうすぐ目が覚めるだろうから病室行こう」






黄「ころちゃん行けますか？」


水「うん。行くよ…もちろん」




いつも以上にペンギン歩きなころちゃん










.









部屋について、酸素マスクをつけて眠っているさとみくんの横に座る


さとみくんに繋がっているであろう機械音が、まださとみくんが生きていることの証明だ






橙「…俺、動画投稿してくる。目覚めたら教えて」


赤「え、こんな時に上げなくても」


橙「今日、さとちゃんとコラボした遠井さんあげる予定日なんよ。絶対さとちゃんなら上げてって言うっしょ」






ジェルくんはそう言って


無理な笑顔作って病室を出ていった








.








水「僕…気づいてた……。なのに、無理させちゃった…」


ころちゃんの瞳から大粒の涙が落ちる





紫「うん、俺もだよ。ころちゃんが1人で背負うことじゃない」


赤「そうだよ」


水「…でも、僕のすぐ横で倒れたんだよ……、僕なんも出来なくて…皆が動いてる時も何も出来なくて…」


黄「…僕も何もできなかった」


紫「今こうしてここに居てくれるだけで十分だよ」





なーくんは俺らの精神安定剤で


なーくんの言葉ひとつひとつに俺らは助けられている







.






黄「……、あっ、さとみくん…！」


桃「……ん、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…！」




先生を呼んで


少し廊下で待たされて


ジェルくんを呼んで


また、病室に入れたのはそれから10分後








さとみくんは、鼻にチューブみたいのをつけて


リクライニングを少し起こしていた









.

034→←032

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す