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心の隙間に入り込んでは、染み渡るように触れてくる優しすぎるそれに、何を返そうか考えていたとき。
突然立ち上がったAが手を伸ばしてきたものだから、驚いて少し顔を引いてみたら、深く被っていた帽子のつばを細い指先が掴むのが見えた。
掴んだつばをそっと上にあげて、覗き込むように自分を映し出した、透き通る双眸と視線がかち合う。
光を帯びた虹彩に、眩しく佇むのは大きな向日葵。
「綺麗だね、ジョンハナ」
JH「…なに、いきなり」
「いい日だなと思っただけ」
軽々とカートから飛び降りた小さな後頭部の、未だに短いままの黒い髪がふわりと風に流れていく。
麗らかであたたかい今日という天気は、きっときみに似て優しいのだろうと思う。
言葉を贈るように風が吹く。それを明るく日が照らす。
どこまでも続く青い青い空と、ゆっくりと流れゆく大きな雲にその黒い髪が何よりも映えて見えた。
はっきりと輪郭を持つその後ろ姿が、存在を知らせるように。
俺よりもずっと、Aのほうが綺麗だよ。
そう呟いた小さな声は、遠くなる背中に届かないまま大きな雲に攫われて消えていった。
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をる(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます😭！！拙い文ですが楽しんでいただけているようで本当に嬉しいです。これからも見守っていただけたらと思います、ありがとうございます🙇 (4月3日 19時) (
レス) id: 8d863670a1 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - いつも読ませて頂いております！素敵なお話ありがとうございます。無理なさらずこれからも応援しています☺︎ (4月3日 11時) (レス) @page25 id: 64e289b1e8 (このIDを非表示/違反報告)
をる(プロフ) - こころさん» わー！！コメントありがとうございます😭本当に励みになります、嬉しいです。この先も楽しんでいただけたら幸いです！ (4月3日 2時) (レス) id: 8d863670a1 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 書き方がすごく好みです❤︎これからも楽しみにしています！ (4月3日 2時) (レス) @page25 id: ff02d19e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：をる | 作成日時：2024年3月25日 3時
