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MG「ねえヒョンも何か言ってよ、おれが言ってもこの人聞いてくれない」
「聞いてる聞いてる」
MG「聞いてるフリしてるだけじゃん！」
JH「ヤー喧嘩しないでってㅋㅋ」
これを喧嘩と呼ぶのかどうか、言い合いのようなものが延々と続いている。
Aは適当に返事をしているだけだろうけど、ミンギュヒョンは畳み掛けるように早口で文句を垂れていた。それを見たジョンハニヒョンが微笑ましそうに笑いながら、チャーハンを頬張るAのそばに近寄っていったとき。
その顔を覗き込んだヒョンは目を丸くさせたあと、すぐさま頬を弛ませるのだった。
JH「ハクや、今すごい赤ちゃんみたい」
「…」
VN「Aって食べるとき話さないよね」
MG「そうだよ。ちゃんと口閉じてるの」
JH「や〜えらいねエギや」
「…」
ミンギュヒョンとジョンハニヒョンに顔を覗き込まれながら、いろんなところから言葉を投げ込まれたのが不思議だったんだと思う。
ミンギュヒョンに口いっぱいに放り込まれたチャーハンを咀嚼しながら、口を閉じたままヒョンたちを見上げて首を傾げているのが見える。
普段は本当に大人びた人なのに、こうして見るとやっぱり幼いから、Aはいろんな表情を持つ人だなと思う。
あんなに天使みたいに綺麗な人が、宿舎でこんなふうにご飯を食べさせられているだなんて、誰が想像できただろうか。
膨れた頬をつついて、"や〜キヨウォ" なんてジョンハニヒョンの柔らかい声が響く。ヒョンがAにとことん甘いのも、昔からずっと変わらない。
JH「明日も散歩行くの？」
「明日は雨だから行かない」
VN「そうだっけ？」
MG「雨で混むから早めに来るってマネヒョン言ってたじゃん」
「うんうん」
JH「うんうんってㅎㅎ」
MG「はい口が止まってますよ〜」
ミンギュヒョンがまたAの口元にスプーンを運ぶ傍ら、くすくす笑いながらジョンハニヒョンがソファの方へやって来て、手すりの部分に無造作に放られていたパーカーを手に取る。
本も服も置きっぱなしだったのかとヒョンを見上げたら、その大きな瞳とちょうど目が合った。
VN「Aって大体なんでもできるのに、世話焼かれるほうが多いね」
JH「まあAは、人間のフリしてるだけだからさ」
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作者名：をる | 作成日時：2024年3月1日 3時
