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JS「ウジもまあなんか、ちゃんと好きだよね」
WN「永久に三角関係だから。あそこは」
MG「ここにいる人たち誰も人のこと言えないと思うんだけど」
WN「だとしてもあれには敵わないよ」
MG「って言ってるヒョンも大概じゃん」
WN「…それ、ミンギュが言う？」
自分のことは棚に上げたような物言いだったものだから言い返してみたら、えーいヒョンほどじゃないよ、って肩を小突かれた。そこそこの力で。
今のは痛いでしょって笑いながら、なぜか反対側の肩を同じように小突くシュアヒョン。
この人は優しい顔をしておいて、手を差し伸べてくれるのかと思いきや意外とそうでもなかったことを思い出した。
ああ、なんで自分が真ん中なんだろうと今更になって思う。逃げるにはもう遅すぎるんだろうけど。
助けを求めるように遠くのAに視線を寄越すけど、撮影中のその顔が此方へ向くことはない。
JS「二人してハクに向かって万歳し始めたらどうする？」
WN「そこはジョンハニヒョンも入れないと」
MG「ねえ、なんか嫌なんだけど。宗教みたいで」
JS「まあしょうがないよ。ハクだもん」
カメラ越し、どこかを見つめていた明るい色の瞳が、ゆっくりと細められていく。こんなに綺麗な人を目にした日には、たしかに万歳のひとつくらいしたくなるものかもしれない、なんてこの時にふと思った。
日の光を浴びるそれは、いつもより透き通って澄みきっているような気がした。吸い込まれそうなその奥に咲き誇る大きな向日葵と、優しく弛む白い頬は、誰を想って微笑むのだろうなんて考えたりもする。
その瞬間にホシの制止の声が響いて、楽しそうに微かに笑うAの顔がカメラにしっかりと収められる姿を、ただじっと見つめていた。
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作者名：をる | 作成日時：2024年3月1日 3時
